身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

母が死んだ。

 今朝、午前7時前に母の訪問看護師から電話があり、母が息をしていない、すぐに来てくれと言われる。

 こちらは眠剤で眠っていて、相手が何を言っているのか判らない。こちらが言うことも、口渇で何を言っているのか判らないと言う。

 午前8時に家を出、最寄り駅からタクシーで実家に着いたのは午前9時20分。ちょうど、往診の先生が来ていて、死亡確認をやり直してくれた。

 死因は老衰ということで、まるで寝るようになくなっていた。思わず、話しかけてしまいそうなくらい。これから、昼飯の話などする人がいなくなった。

 帰り、気分転換に渋谷の行きつけの喫茶店に寄ってきたら(5日も風呂に入っていないのに)帰ってきたらストレスか、吐き気が止まらない。

 行きつけの喫茶店は行列ができていて、20分待ったところに、経営者のママさんが登場。優先的に通してくれた。恩に着る。

 とりあえず、しばらくお休みします。