身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

酒のない国へ行きたい二日酔い。

 東京は朝から雨。本当に梅雨は明けたのかという降り方。気分が悪いが歩きに行くわけにも行かず、酒を飲む。

 あぁ、こんな日に酒を飲んでも気持ちよく飲めないな… と思いつつ、けっこう、気分よく飲み、今まで潰れていた。

 

 さて、掲題の「酒のない国へ行きたい二日酔い」をネットで検索してみると、落語の枕と書いてあるのが圧倒的に多いが、ドイツの諺と書いてあるものもある。

 ドイツの諺ではないだろう。学生時代の第二外国語はドイツ語だったが、先生は、そんな言葉を紹介していなかったし、聞いたこともない。

 桂歌丸さんが亡くなったが、私は落語というものを、ほとんど聴いたことがない。歌舞伎に至っては映像作品でも観たことがない。

 他人に、そんな話をすると、「酒のない~」の初出と思える落語の名作、しかも名手によるものがYouTubeで聴けるよと言う。

 それがこれ。私は記憶力が悪く、ほとんど覚えていないのだが、ザッと聞いたところ、映画のタイトルになった「の・ようなもの」という表現も出てくる。

落語「居酒屋」三代目三遊亭金馬

 

 しかし、私は二日酔いというものに、ほとんどならない。数えてみても、過去、数度だけ。その代わり、気分がガタッと落ちる。

 酒に弱い人には二日酔いにならないのは羨ましいらしいが、私としては、この精神的な苦痛と、どっちが良いのか。

 今日、飲んだのも理由は精神的苦痛によるもの。実は主治医は私がアル中になるのも懸念していて、受診のたびに酒を飲んでいないか訊く。

 酒のない国へ行きたいのは、二日酔いになる人より、依存してしまう人なのかもしれない。精神病院という酒のない国には行きたくはないものだ。

 そして私は酒を飲んでもっとも嫌なのは、時間を無駄にすることだ。今日も朝から飲んでいて、この時間。

 ここのところの「汚部屋浄化」で、漱石を始めとする古典名作が、たくさん出てきた。そんなものを読む時間に充てたい。

 

 あぁ、今日はつまらないエントリーをアップしてしまったな。これでまた、アクセスが減るんだろうな…。