身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

茶色い食事。

 ここのところ、ロクなエントリーがアップできていない。それは瞬時にユーザーのアクセス数、行動フローに現れ、日単位でコンスタントに良い記事を書かなくてはならないブロガーの人は大変だなと思う。

 また、食事が作れていないしシャワーを浴びられない。私が住むマンションの自治会長は暇人で、いつもマンションの前に立って他人をジロジロ見ているのだが、私がコンビニ行くと、自炊もせずゴロゴロTVを観ているんだろうと言ってヒヒッと文字通りに下卑た笑いをする。

 家にいてゲームばかりしているのですかという人もいて死んでも死にきれないほど口惜しいし殴りたいほど腹立たしい。しかし、これは書くことで問うていくしかないのだと思う。駄目ならな駄目なりに頑張る。そこでメインカテゴリーである「身の上話」のエントリーをアップしようと思う。

 

 2年前、私は心臓が針の筵の上で転がされているような感覚を覚えていた。本当に、それしか例えようがなかった。朝から晩まで、痛みで横になっていた。エコノミークラス症候群で運ばれたことがあるが、それより辛い。

 夜になると楽になるかといえば、そんなことはなく、眠って1時間経つと痛みで目が覚めた。それを医者に訴えても、ゴロロ横になっていたいための言い訳、夜更かししたいための言い訳と言われた。

 薬も止められたので全く眠ることができなかった。布団の上で苦しんでいると訴えても、医者は、のたうち回っている人はゴロゴロしている人より辛いとは限りませんと言う。1年で総白髪になった。

 医者に助けを求められない私は、ネットに助けを求めた。といっても、そのようなわけで起きていられない。1日に30分、PCに向かうのが、やっとだった。酷いときになるとPCの起動も待てなかった。

 そのときは、ある知人が、私が親から虐待しろという電話が架かってきたと、1日に何十回も電話をしてきていた。心臓の痛みは、そのたびに激しくなったが、これを医者に訴えても、金を出す人の意見は絶対と言われた。

 私はネットの相談サイトに投稿した。ネットの人たちは暖かかった。それはゴロゴロしていたいための言い訳ではなく、親に原因があるといわれ、親から解放される方法を考えてくれた。

 通院先も、転院しろというだだけではなく、具体的な通院先まで考えてくれた。相談サイトは功名心がある人が多いから「2ちゃんねる」で相談したらいいと勧めてくれる人がいたが、私の世代は2ちゃんねるというと悪いイメージしかない。

 しかし、当然、ネットはネットで無責任どころか悪意を持っている人がいる。自称心理カウンセラーが、上記の話を、高級住宅が気に住む資産家の息子のワガママに仕立て上げて面白おかしく書いた。

 それだけならいい。どうやって手に入れたのか、私の住所氏名や顔写真まで載せ、各SNSのアカウントまでリンクを張っていた。サイトを開いたら、いきなり自分の顔写真が載っていたときの恐怖といったら!

 その自称心理カウンセラーは、同時に、プロの心理カウンセラーのいうことが聞けないのかといって私に嫌がらせのメッセージを送ってきた。Blogのコメント欄をアクセス禁止にしたらTwitterで、しかもアカウントが凍結されたら他のアカウントから送ってきた。

 その自称心理カウンセラーは、自分が私の住所氏名を突き止めたことを自慢したいようだった。私はハンドルネームを変えBlogを変えても、また、それを突き止め公開した。そいつのサイトを見ると、遠回りをしたが執拗に突き止めたと書いている。

 本当に、佐藤正午さんの小説「身の上話」、TVドラマ化した「書店員ミチルの身の上話(Blu-ray)(DVD-BOX)に出てくる竹井輝夫のような奴だ。(メディアにリンクを貼っておきました。優秀なミステリなのでTVの再放送や図書館の本でも触れてみることをオススメします。)

 そいつがプロというから臨床心理士の資格でも持っているのかと思えば、金を払えばだれでもなれる民間資格で、それも自慢気に自分のサイトに掲示してたので資格を与える団体に連絡した。

 そうしたら、確かに私どもの会員にいますとの連絡を受けた。 私は経緯を話すと、調査の上、折り返し、ご連絡しますとのことだったが、一向に連絡が来なかった。半年たって連絡が来、調査に協力しないので時効を設けて、そのあとに除籍にしましたとのこと。

 そいつはBlogをJUGEMで運用していたのだが、JUGEMを運営するGMOペパボに連絡しても、紛争はコメント欄で連絡して当事者間で解決してくれとの返事。無責任だなと思う。

 そいつは、悔しかったら自分もやればいいと書いていたので、自分のはてなブログに投稿したら、自分は、しっかり、はてなに連絡して、私のBlogは削除された。今も、奴は、のうのうとBlogを続けいる。

 そいつがカウンセラー団体を除籍になり、私は、無事、医者を変えた。当時は、本当に、1日に1回、住居と同じマンションにあるコンビニで弁当を買って食べるのが、やっとだった。

 

 遊んでいるのが事実なら仕方がないとしても、今、私は、自分では勉強など地道な活動をしているつもりだ。ゴロゴロしているのだろうとかゲームばかりしているんだろうという人がいると、すごく口惜しい。

 茶色い食事に辟易しながら食べているのに、心無い言葉を浴びせられると、床にたたきつけたい衝動に駆られる。誰も、こんなものは好きで食べるんじゃない。本当、死んでも死にきれないほど口惜しい。そして、また、一段とペンを持つ手に力が入るのだ。