身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

禁を破ってしまった。

 今日は、本当に精神的に患わっているので短いエントリーになる。私の母が入院して手術をしたという。

 しかし、父に訊いても「心配するから」「見舞いに来なくていいから」と入院している病院だけではなく病状も言わない。

 病状がやっと明らかになり、大腿部骨折で金属を入れた、歩けなくなるかもしれないとのこと。もう何ヶ月も前から判っていたことなのに。

 それを私に告げたのには、おそらく次のことと関係があると思う。Hさん(と仮に書く)夜中に電話が架かってくる、しかも何十コールも鳴らす。

 Hさんは面倒見がいいというより世話焼き。こちらも厚意でやってくれているのだからと大目に見ていたのが甘かった。

 エスカレートして、1日に100回電話を架けて来たり、午前5時に連絡なしに家に来るようになった。勤務先にも電話をしてきて仕事にならない。

 いろんなところに相談した。区役所からは、逆に、私が相談する以前に代表番号に架かってきて私の担当者を出せと言ったという。

 警察に相談したら、警察署にも何度も電話を架けてくるようになったという。私の家への電話も止まらない。

 警察署から何度も警告を受けているのに懲りない。ストーカー心理なのか逆に火が付いたよう。

 本人に言っても埒が明かないので、Hさんの親に電話をしたら「ウチの子に限って警察の厄介になることをするわけがありません!」

 私が金を借りて返さないと息子が言ったからといって私の親から金を引っ張ろうとしたこともある。「ウチの子に限って…」。息子って60歳だぜ。

 これを読んだ人は、客観的に、そういうことがあるのかと思うだけだと思うが、やられる身となっては、電話が鳴っただけでゾッとしてしまう。

 何ヶ月も母の病状を黙っていた父が、そんなことを言うというのは、よほどのことがあると思ったら居たたまれなくて、禁酒を破ってしまった…。