身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

寝ている時間は無駄か。

 朝の最高血圧が100㎜Hgないことが判った。理由は判らないが、主治医は症状を聞いて薬の調整をしているので、薬のせいではないだろう。

 空腹と闘いながら午後1時まで寝る。それからも意識を失うように何度も寝る。手に付けている活動量計(Fitbiti Versa2)によると1日に14時間寝ていることになっている。

 昨日、喫茶店で久しぶりに本を集中して読むことができた。その、読書のゴールデンタイムといえる時間、寝ていなければならないのは惜しい。

 他方、私がクズ医者と呼ぶ前任の主治医のときは心臓が針の筵の上で転がされている感じがして、苦しくて起きていることもできず、夜も眠れなかった。

 クズ医者は、今までの先生の診察は間違えていますと言って薬を全部切ったのだが、それにより、そういう症状が出ても詐病扱いされた。

 主治医に比べると私に接する時間が圧倒的に少ない(おそらく数ヶ月に1度)保健師でさえ半年もせずに髪の毛が総白髪になったのに驚愕の声を上げたのだが(人が驚愕する声というのを初めて聞いた気がする)、クズ医者は、これに類した思い込みによる事実誤認というのが多数ある。

 今年の6月に独立して、あのアフィリエイトサイト・カルーに広告を出しているのだが、広告主にしかいい顔をしないカルーでも評価が3である。

 その前任の主治医は良い医者だった。技術的なこともさることながら、ある日、電話が架かってきて、予約が入っているのにいらっしゃいませんが大丈夫ですかと言う。予約の取り間違えだったのだが、それで薬が無くなるのを案じているようだった。

 都立だったので、その医者は松沢病院の副院長に栄転されてしまったのだが、会社においても、やっぱり出世をするのは人間としてできている人が多いなと思う。

 クズ医者のクリニックがいつまで持つか、生暖かい目で見守っている。