身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

朝が怖い、1日が怖い。

 睡眠障害があり、朝、気持ちよく目覚めるということがない。苦痛である。そして、目が覚めても、また苦しい1日が始まると思う。

 寝るまでにできることを考えるが、そんなにない。仕事もできない、遊びも、TVドラマや映画も鑑賞できない。何が楽しくて生きているのかと思う。

 旅行など、もう20年以上も行っていない。それどころか、せっかく都心に住んでいるのに、歩いていける高輪ゲートウェイ駅にも行ったことはない。

 そして、何もできないうちに1日が終わる。今日も無為に終わってしまったと思うと同時に、やっと長い1日が終わったことにホッとする。そんな毎日だ。