身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

重きも駄目なら軽きもダメ。

 今朝は目が覚めて恐怖に襲われた。昔のBlogで「シティポップな文学は書かない」「硬派な文学を目指す」と書いたので、このことを掘り下げてみよう灯ったら辛くなってしまい酒を飲んだ。

 ついこの間まで缶ビールを6缶とか平気で飲んでいたのに、今日は缶ビール1本で気持ちが悪くなってしまった。過去に撮った写真などを見ると今年の5月まではガバガバ飲んでいた様子。

Beer, Glass

撮影データ
撮影日:2020年5月29日
ボディ:PENTAX K-3
レンズ:HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR の35mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/640s
感度:ISO 200

 

 

 頭の中のギアが噛んでしまったように思考が進まない。考えれば考えるほど思考が同じところに留まる。先に進まなくては… 先に進まなくては… そればかりを考えるが、先に進まないものは先に進まない。

 そして、すべてのことが鬱陶しくなる。この前買ったカメラ"PEN-S"のことを調べようとGoogleに話しかけてみると、どんなに滑舌よく喋っても「ペニス」と認識される。普段なら笑いごとですむのだろうが、誰もいないのに赤面してスマートフォンを放り投げたくなる。

 気を緩めようと何となくTVのバラエティー番組を観るが、何を、この人たちはバカをやっているのだろうと思うのみ。笑いのギアも噛んでいるようだ。何とかしなくては… 何とかしなくては。

 しかし、離人症とは違って、今、自分は、ここにいて、こうしてキーボードを打っていることを実感している。かといって重いものが書けないからと思って軽妙なものを書こうとしても、なんか駄目だ。さわやかな読後感など求めようもない。

 

 

P.S. これではあんまりなので短いのを1編書きました。23時に公開します。