身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

非日常。

 昨晩、眠れず、昼夜逆転しないようにと思い机に向かうが、そのまま布団を引いて倒れこんでしまう。しまった、夕方まで寝てしまった… と思ったが、まだ昼だ。雨のせいに加えて外出自粛で人の出が疎らだ。

 熟睡している間に電話。昨日の高校の同級生から。返さなくていいから関わらないでくれというつもりで少し多めに金を送ってやったのだが、それを見て、もっと借りられると思った様子。

 少なくとも金を借りようと思っている人には相手が何をしているのか気に掛けてから話し掛けて欲しい。甘い人間だと言われると自慢気に言っているが、それは他人に甘いのではなく自分に甘いのだと肝に銘じるべきだ。

 どうも、最近、相手のことを考えない人間が多い。こっちの言うことを聞かないというのは単に聞く耳を持たないというのではなく、自分に都合が悪いことを言われるのが判っているから聞く耳を持たないのだと司法は判断する。

 しかし、氷雨が降り気象注意報が数回発令され、日中から人影がまばら。車の通りも少ない。曜日の感覚から先に崩れたのか、時間の感覚から先に崩れたのか。せめて、昼間の何もできなかった時間を、これから取り戻そうと思う。