身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

快い疲れが台無し。

 昨日は散漫な文章になったが、飲み屋で酒を飲みながらするような話だったので仕方ない。しかし、最近、酒を飲んで気持ちよく酔いません。

 さて、今日は久しぶりに汗をかかずに目が覚めました。起きたら爽快で熟睡した感じがする。本当に久しぶり。

 しかし、逆境にいなければ苦労を忘れるのか、何もする気がしない。いつもと同じ場所で動画を撮るのだけを目的に渋谷に行きました。

 

※音が出ます。


2018年05月15日・渋谷ハチ公前スクランブル交差点

 

 ふと突飛なことを考えました。やる気がないということは、逆に苦痛を苦痛と感じないのではないか。

 そこで苦痛を感じるようになったら、そこでジ・エンドにして帰ろうと思い、歩き始めました。

 途中で止めてしまってもいいと思っても、止めたところから自宅まで帰らなければなりません。

 普段は、いつでもバスに乗れるようにバス通りを歩いているのですが、今日は無理ができそうなのでバス通りを外れました。

 原宿方面も代官山方面も行ったので、今度は青山方面へ。ちょっと前までは渋谷からお茶の水に行くバスが出ていたのですが、もうありません。

 ここで困った。ルート図がないので東京の人以外は地理関係が判らないと思います。しかし方法がない…。

 

 地図を貼ってみましたが、なんか中途半端な地図しか準備できません。私の家は、地図の向かって右下の方になります。

 最初は、骨董通りを通って西麻布に降りるつもりでした。地図でいうと高速道路の高樹町ランプを通り、そのまま右下に向かう経路です。

 とりあえず青山通りを赤坂方向(地図でいうと青山一丁目方面)へ。地図でも大々的に記されている国連大学を目指します。

 国連大学の隣には、子どもの城があります。ありますといっても閉館したのですが、その跡が、どうなっているのかを知りたかった。

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 建物には囲いがなされ、象徴であった岡本太郎氏によるモニュメントも、撤去されるのか、周りは立ち入りできないようになっています。

 そして、南青山五丁目交差点に差し掛かります。この交差点って、こんな名前だっけ。骨董通り入口といった方が早いです。

 しかし、骨董通りに曲がらず、そのまま青山一丁目に行ける気がしました。駄目なら表参道からバスに乗ろう。

 しかし、こどもの城だけでなく、色々な建物が気になります。それなのに残っていたのはブルックスブラザーズくらい。

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 ここも上階が公団住宅だから残っている感じがします。ふと、都営青山北町アパートが気になって見に行ったのですが、それも残っていてホッとしました。

 そして、青山一丁目交差点に。今回は、歩くのに集中して、あまり写真を撮る気にならなかったので、写真は撮っていません。

 青山一丁目から西麻布を通ってウチの近所に行くバスがあるのですが、あえてバス通りから外れて六本木へ。

 これも、六本木に出てしまえばバスがあります。しかし、そこまではサバイバルしなくてはなりません。

 あぁ、藤村俊二さんの店は、ここだったよなぁなどと思いながら、気が付いたら東京ミッドタウンの前に来ていました。

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 ミッドタウンは防衛庁の跡地なのですが、防衛庁があったときには、敷地が、こんなに大きいとは思いませんでした。そして、ミッドタウンで一休み。

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 ミッドタウンから見た檜町公園(赤坂)です。非常に開放的なスペースでした。裸で走り回りたいのも解る(笑)。

 さて、それから麻布十番方面に降り、途中、寄り道しながらも家に帰ってきました。なんか、マンションばかり…。

 家に帰ったときは、ずいぶんとスッキリして気持ちでした。そして、なんか食べなくてはと思いました。

 ミッドタウンにデリーというカレー屋があり、いい匂いがして、よほど食べようかと思いましたが、高いし腹も減っていませんでした。

 家の隣にカレー屋があるので、数年ぶりに、そちらへ。色々と迷ったのですが、疲れてコクがあるものが欲しく、バターチキンカレーをオーダー。

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 これが大失敗! 甘いのなんの。なにかから滲み出た甘さならいいのですが、明らかに砂糖か何かで添加した甘さ。しかも甘ったるいこと他ならない。

 堅いステーキを靴底のようなというのなら、これはガムシロップを飲んでいるような感じ。しかも、甘いのはカレーだぞ。

 なんか、ここで疲れがどっと出ました。しかも、今までは快い疲れを感じていたのですが、イヤな疲れ。

 本当、夕食が美味しければ、いうことがない一日だったのですが、画竜点睛を欠くというより、最後に裏切られたという感じ。

 なんか、疲れたまま寝ます。カレーを食べる前にシャワーを浴びておいて良かった。もう、今になるとシャワーも浴びられないくらい落ち込んでいます。

歳を取ることは辛い。しかし、それも悪くない。

 念のため、昨日のエントリーは書き直しました。そして、書き直してからウトウトッとしたのですが、また汗をかいて目が覚めました。

 疲れ果ててバスに飛び乗り渋谷の行きつけの喫茶店に飛び込みました。行きのバスでも、ポカポカ陽気の中で小野リサさんのボサノバを聴いてご機嫌でした。

 しかし、喫茶店では、なにか居心地が悪い。リラックスしているようで、妙に力が抜けません。

 予定より1時間ちかく早く切り上げて家に帰ってきたのですが、また、スマートフォン内の写真をフォルダーごと削除してしまいました。

 そして、机に向かって色々とやっているのですが、昔に比べると、目に見えて作業効率が落ちています。

 

 何をやるにも大変です。

 

 このBlogをお読みになっている方はご存知だと思いますが、私はTVドラマが好きです。そんな中で好きな作品に「最後から二番目の恋」という作品があります。 

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 中井貴一さん演じる長倉和平には、癌の再発を怖れて、いつ死んでもいい生き方をしている、 坂口憲二さん演じる真平という弟がいます。

 和平は、そんな真平に、歳を取ると、何をやるのも辛くなるんだ、その辛さを味わわないで死なせないからなというようなことを言います。

 このニュアンスが非常に良く解るのです。同じことをするにしても、若いときの倍ぐらいの労力を使います。

 普通、辛い思いは他人には味わわせたくないもの。しかし、この感覚は、なぜか、若者に味わってもらいたいと思うのです。

 私は、他にも辛い思いをしています。持病はあり、体力はない。朝、汗をビッショリかいて目が覚める。そんなことは味わってほしくない。

 そして、思い出すのは、何年か前に観たNHKのドキュメンタリー番組です。作詞家の松本隆さんを特集していました。(検索したら出てきました。)

 

 この中で松本隆さんは松任谷由実さんに、同じ質のものを仕上げるのに、若いころの倍(?)の時間がかかると言っていました。

 いつのころを基準にして倍ということではないのですが、たしかに倍ぐらいの時間がかかるよなと思ったので記憶に残っているのではないかと思います。

 労力が倍。時間がかかるのが倍。つまり、仕事率が1/2になっているというのが正しい気がします。

 しかし、仕事率が1/2になっても活動時間を倍にすることはできません。しかも、倍疲れるのに、睡眠時間を倍にすることもできません。

 なんか、歳を取ると辛いことが多くなります。しかし、そんな大変な思いも悪くないなと思うのが不思議なところ。 

 私は、自殺しないことが不思議なくらい辛い思いを沢山しています。他のことからは楽なりたいけれど、不思議と歳を取ることによる辛さから逃げ出そうとは思いません。

 若者に対して何かいうのは老害だと思っているので、あまり多くはいいたくありません。しかし、これは歳を取らないと体感できないだろうと思って書きました。

駄目の仕切り直し。(書き直しました)

 飲んでいます。しかし、これは逃げの酒ではなく仕切り直しです。

 かつて通った新橋「トニーズ・バー」のママでベティさんという人がいました。敬虔なカトリック信者だった彼女はマスターのトニーさん(弟)がバーを開くと言ったときに反対したそうです。しかし、その酒によって翌日、また頑張れるのだと思うことにしたと話していました。

 文章は時間をかければ良いものが書けるものではありません。ここ数日、それを無視して走りすぎた気がします。昨日のエントリーに書きましたが、無理して歩き、体調を崩してしまいました。しかも、一昨日から足の先の神経までピリピリ痛み、友人に坐骨神経痛だと指摘されるまで不安でした。

 努力を徒労に終わらせないためにも、今一度、自分の努力が正しいものか確認してみよう、そういう前向きの気持ちで飲んだ酒でした。駄目なら駄目なりに頑張る。そう教えてくれた作家の家に、機会を見てサインを貰いに行こうかなと思っています。しかし、なんど会っても覚えていないと言われる。約束もなしに行って大丈夫かな。

 

Instagramより。変なキャプションを入れたから、どこに住んでいるかバレバレ。

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