身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

母の葬儀だった。

 葬儀といっても火葬のみ。参列者も私1人のはずだったが、母が懇意にしている友人(もともとは私を介してのママ友)に電話をしたら車を出してくれた。

 今朝は珍しく早朝に目覚め。時間ギリギリまで寝ていようと目覚まし時計を掛けておいたのだが、二度寝をしても、さらに時間が余った。

 起きたときには感情的にフラットというより、何もする気がしなかった。このままでは家を出る機会を逸してしまう… と、予定より早く家を出る。

 母は銀行口座を地方銀行に持っているので、通帳を持参し現地の支店のATMで記帳。投資の配当か何か、不明な入金が定期的にあり、これは、どうすればいいのか。

 食欲がなく、朝食は食べずに出て、昼食は現地のコンビニでおにぎりを2個買い、無理して食べる。家だと吐き気がするのだが、それはなかった。

 母の友人がいて良かったなと思ったのは骨上げのとき。これ、私ひとりだったら私もそうだが故人もさぞ寂しかっただろうと思う。

 帰り、そのまま母の友人の車で寺に納骨の依頼に。実家近所に有名な桜並木があるのだが、遠回りして、そこを走ってくれた。

 帰宅して、母の友人が持参した甘い和菓子(どら焼きと饅頭)を食べるが、その甘さのせいか、また、戻しそうになる。

 今日は、この体調不良を含め、すべて受け入れて休みたいと思う。しかし、良い葬儀だったと思う。

 そうそう、礼服がなかったのだが、太ってから、何かのときのためにと思って作っておいた背広が黒だったので、それを着る。

 これも、背広を作ってからリバウンドして入らなかったのだが、ここのところの心労による精神疾患で5㎏痩せ、ちょうど良くなっていた。