身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

TOO SHY SHY BOY!

 今日は昨日までとは一転して普通に午前7時に目が覚めて午前8時には起き、普通に家を出て外回りをした。たまにこういうことがある。相続の手続きもしてしまいから、それに合わせて親よ死んでくれとさえ思う。

 さて、行きつけの喫茶店にて。いつも参考にしているインスタグラマーの方のInstagramが店に似ながらにしてアップされているではないか。同じカウンターにいることは判るのだが、探し当てるのも恥ずかしい。こういう自分の「シャイ」なところが自分で嫌いだ。

 自分が「シャイ」であるのは、子供のとき、何かすると親に「恥ずかしい」と言われたことに端を発する。

 例えば、そんな寒そうな格好をしているのは恥ずかしい…。私は、社会に出るまで、自分の服装を暑いか寒いかではなく、親に怒られないかどうかでしか決めることができなかった。

 例えば学校で絵画コンクールがあったとき、県展で入賞しても「そんな絵が名前入りで発表されるのは恥ずかしい」といって絵はビリビリに引き裂かれて捨てられた。それでも賞状は取ってあるのがウチの母親だった。

 何か気に食わないことがあると私の家庭内暴力だといって警察を呼んだり、私は委縮しか知らない子供になってしまった。異性にはモテる方だったのに(会社の先輩に嫌でもモテたでしょうと言われた)恋愛経験が異様に少ないのも、そのためだ。

 先日、大昔の名刺を整理していたら目黒のバーのものが出てきた。ひょっとして… と思ったら、やはり向井理くんが勤めていた店のものだった。これで、気安く、向井くん、昔、君に会ったことがあるんだよ… と言えたら、どんなに気が楽か。