身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

金は天下の回り物…。

 先日、ネットで買ってしまったカメラが届いて、見るのも嫌なのだが(と周囲の人に言ったら皆に何故と言われた)、他方、間違えて高額な値を付けてしまった万年筆が売れた。

 この辺が私の弱いところであるが、こんなものを売ってしまって申し訳ない感が半端ではない。自分だって同様なミスをしているのだから他人にだってあることさと済ませられない。

 これは金が出ていくばかりで入ってくる経験が少ないからかもしれないが、金を使っては罪悪感を感じ、他人に金を出させては申し訳ないと思う。もっと金を使うことを肯定できるようになりたいものだ。