身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

1時間しか眠れなかった。

 午前3時にこれを書いている。結局、昨晩は1時間しか眠れなかった。今から3時間でも寝たいが、おそらく無理だろう。

 さて、私と不眠との付き合いは長い。初めてハルシオンを服み始めたのは小学生のときだった。

 当時は精神科や心療内科という看板を掲げているクリニックはなく、隣町にある神経科医院に掛かっていた。

 神経科というのが少ないからか、当時から社会が病んでいたのかは覚えていないが、初めて、その医院に行ったとき、意外と混んでいたことを覚えている。

 今、外はシトシト雨が降っている。そんな中、診察内容などは全く覚えていないのだが、あの診療所の雰囲気だけは妙な現実感を持って思い出されるのだ。