身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

頭髪検査。

 私が通っていた高校は女子高生のスカートの中まで検査する悪評高い学校だった。いや、今でも悪評が高い。社会問題にまでなったドロドロの一端は、この厚生労働省のPDF文章にも垣間見ることができる。

https://www.mhlw.go.jp/churoi/meirei_db/mei/pdf/m10476.pdf

 

 記載されている事実は、教師の教師に対するものであるが、被害者の教師も黙っていられなかったのだろう、加害者の教師のイジメによって生徒に自殺未遂者が多数出ていることが記されている。私も、この文章に登場している。

 なぜか知らないが、容姿を検査するとき真っ先に指摘されるのは髪の毛である。さすがこの高校、黒髪ではないからと教師に頭から墨汁をぶっかけられた生徒がいるらしい。私の髪の毛はストレートではあるが黒髪ではない。今は総白髪だが、当時から白いものが混じっていた。

 しかし、メッシュを入れたと言えば言えなくもないが、それが問題として取り沙汰されたことがない。金髪や茶髪は駄目なのに、なぜ白髪は許されるのか。あと、容姿が問題だというのなら、瞳の色もそうだし、皮膚の色だって同じことではないか。

 肌の色が黒いから日サロに行っていない証明書を出せなどという話は聞いたことがない。また、体重が重いから過食をしてない証明書を出せという話も聞いたことがない。容姿は人によって違う。ダイバーシティの世の中にあって時代錯誤ではないかと思う。