身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

人混みの中にそを聞きに行く。

 柏に行った。大手町から千代田線(常磐線各駅停車直通)で行くか山手線で上野駅から常磐線(普通・快速)で行くか迷ったが、せっかくの快速停車駅なので上野から快速電車で。あと、地下鉄の閉塞感というものが乗っている時間を長く感じさせる。

 早く着きすぎてしまって構内をぐるりと見渡してみる。さほど私が子供のころと変わりがない。しかし、なぜ、湘南新宿ライン横須賀線に直通している宇都宮線は、上野東京ラインでも東海道線に直通しているのだ。常磐線に譲ってもいいじゃないか。

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 今どき、プラットフォームにサイネージとかがあるのかと思ったら、この乗車位置案内が変わっていないので驚いた。まさに石川啄木の世界。しかし、地方で暮らしたことがないから判らないが、今どき、聞いても判らない方言というのはあるのだろうか。

 私は高校時代、学校は取手だったのだが、年配の教師がズーズー弁を話していて驚いたが意味が判らないということはなかった。あと、ショッキングだったのは地元の農家の倅が、研修旅行の入浴で、身体のどこも流さず湯船に直行したこと。

 方言と併せて、とんだ田舎に来ちまった… と思った出来事だった。また、利根川沿いの学校だったのだが、本当にヒバリが鳴いていて、あがるを見ても落つる涙は、の気持ちが少し判った。上野駅は古典の始まり… かもしれない。