身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

都営霊園の名義変更。

 緊急事態宣言が出ている中、歌舞伎町のハイジアにある東京都公園協会霊園課へ。父が死んだときに問い合わせたら「名義人が名義人を埋葬するというわけに行かないので早めの名義変更を」と言われ、不要不急ではなく行くことになった。

 しかし、なぜ、都営霊園の名義変更というのは、こうも面倒なのだろう。名義変更前後の人間の実印と印鑑証明(変更前の名義人が死亡したときはどうするの?)や戸籍謄本が要る。不動産の登記並み。

 手続きも、落ち度があるといけないので実印を持って窓口へ来てくれという。「本籍が南麻布三丁目になっていますが南麻布3丁目に直して記入してください」などと言われる。港区では住居表示以前の住所を直したものは漢数字で書くことになっているのだが関係ないのかな。

 しかし、指示が細かい分、記入内容に迷いがないので楽といえば楽である。手数料を納付し、使用許可証が来るまでは領収書が使用許可証の代わりになると言われる。使用許可証が来るのは2ヶ月かかり、不備があったらさらに遅れるという。よほど暇な部署に思えるが、職員は相当数いる。

 そのまま明治通りまで歩く。渋谷・池袋間のバスが通っているからだ。けっこう歩いた気がするのに、その時点で、まだ区役所の裏だという。なんか、靖国通りの倍くらいの距離を歩いた気がするが、歩数を見ると、そんなことはない。途中、ホストクラブの看板があり、ホストクラブというのは、こんな不便なところにあるのかと思う。

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 渋谷では行きつけの喫茶店へ。私のInstagramを見た友人からミントンのハドンホールは貴重よといわれ調べてみたら、すでに廃版となってプレミアが付いていた。

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 ロイヤルワラントを保持しているというのは、すでに訴求力を持たなくなっているのかもしれない。私が使っているパーカーの万年筆など、私が使い始めたころの面影はなく安物になってしまっている。そういえば、若いときに着ていたターンブル&アッサーのシャツって、まだあるのだろうか。