身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

一戸建てのネックはゴミ出し。

 東京に帰ってきた(といっても松戸の実家からだが)。母(寓居付近の育ち)の、あそこのあれ、あれまだある? に付き合わされて昨日は寝そびれた。私が育ったところに母が住み、母が育ったところに私が住んでいるのだ。

 そんな中Facebookを見ていたら、友人が、正月に溜まったゴミが新年最初のゴミ出しに間に合わなかったと書いていた。寓居はマンションでゴミ置き場があり24時間出せるから、ゴミの収集は、さほど気になることはない。収集時間も午前10時ころだ。

 そういえば以前、実家にいたとき、ゴミ当番というのが回ってきた。まぁ、ゴミ置き場の清掃だ。金属製の檻みたいなカゴに入れるのでカラスなどに荒らされる心配はないと思うのだが、以前、規則外のゴミ袋でゴミ出しをした人に「まさか今日は違反の袋で出していないでしょうね」とメッセージが書いてあり、ヤな感じと思った。

 Facebookでゴミ出しに間に合わなかったと書いていた人は埼玉の人だが、どこもゴミ収集が早いらしい。前日に出してはいけないのか訊くと、その人の家も私の実家もいけないそうだ。なぜだ。

 私の母は夜は日付が変わるころに寝て昼過ぎに起きる生活をしているので、ゴミ出しをするときは朝方まで起きていて、それからゴミ出しをするらしい。それに、齢87歳にしてゴミ当番もしなければならないらしい。

 私は、今、昼過ぎまで起きられないので、実家暮らしをしたら、毎回、ゴミ出しには間に合わないことになる。庭の片隅などがゴミの山になるのかと思うと嫌悪感を覚える。アルバイトでゴミ出しをしてくれる人はいないのだろうか。

 家の中のことは、多少、掃除をしなくても庭の手入れができていなくても、他人に迷惑は掛からない。しかし、ゴミを出すというのは他人が関わることである。一戸建てに住んでいて、これが最もネックになるなと思った。