身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

東京はコンパクト。

 なんか写真でも入れたいが手持ちの写真に適切なものがない。

 さて、以前、Twitterで、福祉施設で働く青年(?)が、利用者である老人に、渋谷で見掛けた犬が銅像になっていると聞いて驚いたという風なことを呟いて話題になった。

 これに類する話は良く聞くことで、私も、母に、家のそばに医者が住む大きな洋館があってね… と言われたことがある。

 当時、紀尾井町宮内省宿舎に住んでいたと聞いていて、赤坂プリンスホテルに用事があったとき、現場を見に行った。

 清水谷公園との位置関係から、宮内省宿舎が参議院の清水谷議員宿舎になったことは判るのだが、医者が住む洋館というのは、どうも赤坂プリンスホテルの別館らしい。

 母親だけでなく、近所で育った老人を捉まえると、同様な話が大量に出てくる。あの政治家、あの芸能人。

 先日、地方の友人が、普通に芸能人が歩いているのを見ると東京だなと思うと言っていたが、メディアが発達していない当時は、もっと身近にあったのだろう。

 かくいう私が住んでいる場所も、さる文豪の旧宅跡である。思い立って、その文豪の名前を検索ポンしてみたら私の家の写真が出てきたので誰だかは書かない。

 あなたも、渋谷のショッピングモールで隣にいた人が有名芸能人だったりするかもしれませんよ。