身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

ご縁がなかった。

 昨日に引き続き携帯電話の機種変更の話である。とりあえず格安SIMに乗り換えることを決めてデータプランも考えた。次は端末の問題である。

 スマートフォンは買わないつもりであるが、SMS認証ができないのでWi-Fiルーターではなく普通の携帯電話(いわゆるパカパカ)を買おうと思った。

 ただ、そういった端末は大手キャリアの専売品になっていて、やっと海外モデルで良いのを見付けたのだが、当然、日本語入力ができない(表示はできるようだ)。

 これはネットで個人から買うしかないかな… と思うが、私のような需要があるので高い。ほとんど直接買うのと変わらない。しかし直接買ったら契約をしなくてはならない。

 ネットのフリマで安く出たのを見付けて、これだと思ったが、他のフリマサイトで、これは私の欲しい色が少し高く出ている。

 とりあえず値切る。そして、相手は断ってきたので、さて、安く出ていた方を買おうとしたら売り切れ。

 こうやって、この端末とはご縁がなかった… と思うことにしたら、結局は機種変更ともご縁がなかったことになり、なし崩しに携帯電話ともご縁がなかったことになる。

 対人関係についてもそうだが、どこまでが人為的な意思によるもので、どこからがご縁なのだろうか。そんなことを考えた。