身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

もっと他人に期待しよう。

携帯電話

 携帯電話の格安SIMへの移行を考えている。現在auで使っている回線が3本あるのだが、そのうち1回線が9月で契約切れとなるのだ。もともと予備に持っている回線で、3G携帯電話に使っている。スマートフォンは主たる回線で使っているので、スマートフォンである必要はない。その3G携帯電話だが、なかなか繋がりが良くない。SMS認証用に使っているのだが、届かないときがある。

 ここで4Gに変えるのは当然として、この回線を格安SIMにしてデータ通信で使おうと考えている。4Gの端末にしてauから端末代金の助成などがあるのなら残ろうと思ったのだが、auで買った端末ではないので助成は受けられないとのこと。そうすると他社への転出も視野に入る。

 au回線が止まったときのために他社の回線がいいのだが、どこも安いのはau回線だ(笑)。見積もりを依頼したら、単にauのデータ通信量を増やしても、高くはなるのだが、そんなに格安SIMと変わりがない。auからは見積もりを取ったので、これを持ってヨドバシカメラあたりに行って他社と相見積もりを取ってみることにする。

 

本題

 さて、あいかわらず体調が悪く、雨が降る東京で朝から寝込んでいた。起き出したのは午後4時。ちょうど雨が止んだので買い物に行く。いつもは家の裏にあるドラッグストアなのだが、孤独死した叔父の家を片付けに行かなければいけないので、ゴミ袋を買いに100均が入っているスーパーに行く。

 老舗のスーパーで、坂の途中にある。入り口は坂に面して、右と左で高低の差がある。スーパーに入ったときは雨は降っていなかったのだが、帰りは雨が降っていた。私は精神と神経の持病があるので、汗がビッショリ。マスクを着けているので眼鏡が曇っている。

 飲み物を15㎏も買った。それプラス100均で買ったものや普通の食品などがあり、もう、荷物を持っているのか荷物に持たれているのかという感じである。汗に加えて荷物が鬱陶しいのなんの。Twitterでフォローさせていただいている英語のアカウントで"drive someone crazy"というのがあったが、Never drive me crazy!と叫びたくなる。

 もちろん、それだけの買い物をしているのだからカートを使っている。会計後にカートを戻しに行くと、屋外にあるカート置き場では若い女性が雨宿りをしていて、カートを奥まで戻せない。どいてくださいと言うのも嫌で、チッと舌打ちをしながら、ぞんざいにカートを戻す。そして店を出ようとしたところで買ったものを落としてしまった。

 そうしたら、その女性が買い物を拾ってくれて、すいません、お邪魔で… と言ってカートを元の場所に戻してくれた。私が舌打ちをして声を掛けなかったのは不遜な顔をしてスマートフォンを見ていたからなのだが、こんなにパッと表情が明るくなるなんて。カートを戻したいのでどいてくださいと言えば、きっと嫌な顔はされなかっただろう。

 パッと見が嫌な奴でも、それは例えば雨という天気のせいだったり、本来の人柄は違ったものかもしれない。世の中は、私が思うほど感じが悪い人ばかりではないのかもしれない。今後は、もっと他人に期待してみようと思った。