身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

飲みたいけど我慢。(メンヘラは辛いよ。②)

 東京は朝から雨だ。私は薬で寝るので、寝ている間に体が冷える。なので、室温は暖かいぐらいが丁度いい。昨日は流石に暑くて仕方がなかったが、この程度の湿気だったら、むしろ、身体に心地よい。

 今朝は起きた時から変な気分だった。なんとも形容しがたい、パニックとも違う感情。何回か書いているが、会社勤めなど20年近く前に辞めているのに、遅刻だ! と思って目が覚める時がある。それとも違う。

 朝、起きた時点で、眠い、会社に行くのが嫌だという以外の気持ちが湧いているというのは、なかなか気持ちが悪いものである。鬱も、会社に行くのが嫌だの延長線上にあるので(もっと延長線の限りなく遠い方であるが)鬱病の人にも、なかなか伝わりにくいだろう。

 訪問看護師に電話をして、とりあえずシャワーを浴びてくださいと言われる。シャワーを浴びるのも、何かしでかしそうで怖いと言うと、訓練で入ってくださいと言われる。

 結局、シャワーを浴びたのは午後2時で、浴びたところで、ちっとも爽快感がない。むしろストレスになり、酒が飲みたい一心。

 私が読ませていただいているBlogでも酒を飲まないと読書が捗るというのがあるが、私も、昨日書いたように「課題図書」が沢山ある。それに、訪問看護師に何を言われるか… ぐっと酒を飲むのを我慢している今日の私である。

 

P.S. ネットストーカーが律儀にも午前4時過ぎと午後9時過ぎの2回(と、たまに昼に1回)来てくれているのだが検索順位が上がらない。逆にこいつが来ると評価が下がるのか。

メンヘラは辛いよ。

  当然、読むつもりでメルカリで古本を買った。最近は、Amazonより、ちょっとメルカリの方が増えている。ただ、本当に読むのが目的で、程度は来てみないと判らない。概ね良くない。

 さて、昨日から、やけに寝苦しいと思っていたが、今日は早朝に目が覚めた。目が覚めたというよりは寝ていられなかったというべきか。訪問看護師から電話があって、体調が悪いのなら明日にしましょうかと言う。

 この方が、整体の免許を持っていて、マッサージなどをしてもらうと、けっこう楽になる。お願い! 来て施術して! ということで足つぼマッサージをしてもらったのだが、かなり色んなところが悪いらしい。

 普段、これをしてもらうと、血流が良くなるとかで、疲れが出たときみたいにクターッとなり、眠るとスッキリと目が覚めるのだが、今日は眠るに眠れず、起きるに起きられず。

 結局、読む予定だった未読の2冊、まったく手に付かない。鷺沢萠著作2作。1冊は『ビューティフル・ネーム』もう1冊は『失恋』。(ちっ、ログインしたのにAmazonアソシエイトツールバーが不具合で停止中だし。)

 『ビューティフル・ネーム』は、冒頭の数行だけ読んで、はいはい、在日韓国人の話ねと思ったのだけど、ものの本によると、単にそれだけの話ではないらしい。『失恋』は、昨日、届いたのだが、彼女にしては珍しく恋愛ものだ。

 あぁ、読まなきゃぁ、と思うが、そもそも机に向かうことからして苦痛で、本を広げる余裕などない。今、私は勤めに出ていないし、朝、起きるのが午前11時という勤めるべきもない状態だが、鬱で勤めに出られないのと、どっちがいいと言われれば、どっちもどっちという気がする。

他の属性を認めることと差別すること。

 かつて、警察官に、殺したいと思うのは自由ですよ、と言われたことがある。思うのは自由であるが、実行すること、発言することは責任が伴う。俺はお前を殺したい、と言ったら殺人予告までは行かなくても脅迫だと取られても仕方があるまい。ただ、小説の中では普通に殺人が起こっているように、フィクションと踏まえた上では印象操作の一要素にすぎないだろう。

 映画「風と共に去りぬ」がアメリカで配信停止となったと知った。そういえば「ちびくろサンボ」もアメリカで発売禁止になったために、その訳書として存在していた日本版が、日本での発売を中止する意図がないのに絶版になった。

 私もアイコンとして「ティファニーで朝食を」に出てくるユニヨシの肖像画を使っているが、大方の日本人は出っ歯で眼鏡と言われても、そうでないのもいるよとは思うだろうが、さして差別されているとは思わないだろう。同様に、おそらく、この田舎者、と言われたところで、馬鹿にされたとは思うだろうが、地方出身者を侮辱する気か、とは思わないだろう。

 意外と、差別だ差別だと言っているのは、差別する側かもしれないな… と思うことがある。私の友人に、ちょっと変わった(今の社会では、そうでもないけど)趣味を持っている人がいる。その人は、その趣味を隠してはいない。それで不利益を被るとは思わないからだろう。

 今日のこと。これは明らかに犯罪だと思うので書くが、自称30歳(それにしては幼く見える)のサラリーマン2人が、どうすれば女子高生と「ヤれる」かという話をしていた。俺たち若く見えるから(笑)ブレザー着て高校生のふりをすれば引っ掛かるんじゃね? とか、金持ちのホワイトカラー色を出せば付いてくるでしょうなどと言っている。タレントの名前がいくつか出てきたのだが、ググったら、全部15~16歳だった。20歳は「賞味期限の切れたババア」だそうだ。

 ダイバーシティー社会において、いろいろな属性の人がいる、その多様性を認めるのは重要なことである。単純に男と女でもいい。その中でもLGBTの人がいて、彼らの存在を認めることと、彼らを差別することは、また別のことである。未成年の人が好き、それも自由である。川端康成の「眠れる美女」も発禁にはならないだろう。しかし、その属性の人を限定してヤりたいと山手線の駅の駅前広場で声を潜めず言っていいものか。

 「ドライビング・ミス・デイジー」が封切られたとき、真っ先に放送権を手に入れて放送したのはNHKであった(しかも教育テレビで)。この作品は「風と共に去りぬ」を反面教師として、末永く、放送・上映されればいいなと思う。