身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

続・戸籍の話。

 母の相続のために戸籍を取り歩いている話は書いた

 今日は、港区役所と千代田区役所、一気回り。港区役所は都営三田線御成門駅のそばにあり、千代田区は都営新宿線九段下駅のそばにある。九段下駅都営三田線神保町駅から数百メートルの距離にあり、すなわち、都営三田線1本であるので思い切った。

 そこで、やはり、千代田区麹町区)の前に市川市に戸籍があり、市川市の前に、さらに千代田区があるというのは、説明したが、1回では通じなかった。あらかじめ市川市の戸籍を取っておいて良かった。市川市の戸籍を見せて判断を仰ぐ。

 「市川市の段階で母は生まれていないので、やはり、その前が必要ですね… しかし、ちょっと待ってください、その戸籍、東京大空襲で焼けていると思います」とのこと。再び戸籍を探してもらう。

 やはり戦災で焼けてしまっているとのこと。そして、出てきたのが、こちら。ちなみに発行手数料は無料。どうも、これが出てきたら、これ以前は辿らなくても良いようだが、私のルーツが、そこで途絶えているようで悲しい。まぁ、少なくとも4代は続く江戸っ子であることは確かだけど…。

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 しかし、区役所の並びには戦前からと思われる素敵な建物がある。私の麻布の家など、叔父が酷い人間だったので最後は無様だったが、これだけの様相を保っているのは素晴らしい。時空間という時計屋さん。

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 だったら、もし、麹町区役所が今のところにあったのなら、震災では焼けていないのでは? と思い35区時代の地図を見る。作家の早乙女勝元が旧35区の地図に震災で焼けた部分を赤く塗って復刻した日地出版の地図。しかし、今の場所に麹町区役所は見当たらない。

 頼りがないことに、区役所の場所を知ったのはWikipedia。隼町8番地とあり、慌てて地図を確認。東京に馴染みのある方だと、隼町というと、最高裁国立劇場を思い出すだろうが、麹町警察署の隣にあった(警察署の場所は変わっていないと思ったら1ブロックずれていた)。

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 現在の地図はこちら。

 

 確かに35区地図帳を見ると真っ赤である。港区など港区役所は旧芝区役所の場所に、そのままあるので、合併してできた区というのは、全てそうだと思っていたが違うようだ。今日は、そんなことを調べて終わった。こんなことをして意味があるのだろうかと不安になりつつ。