身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

確定申告。

 以前、拝読していたBlogの筆者の方がサラリーマンで確定申告していないとかで、住宅を買って確定申告が必要と知ってビビッていた。そういえば私も確定申告を初めてしたのは住宅を買ったときのはずだが、特に苦労した覚えはない。

 やがて原稿料収入が発生するようになり、その源泉徴収された分の還付申告をするようになった。初めて源泉徴収されたときの原稿料は6,000円で、なんだ、源泉徴収されていないのかと思ったら支給額は6,666円で、しっかり1割の源泉徴収がされていた。

 

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 これは、雑収入のところに何も考えずに記入すればいいのだが、父が死んで配当が数百円という端株を相続した。今度は、それを取り戻すために確定申告が必要になった。今、確定申告のために証券会社の画面にログインし口座情報を見たら「源泉徴収なし」という選択肢があり、それに切り替えた。

 源泉徴収されようがされまいが、還付申告が必要である以上、確定申告が必要である。去年の医療費も確定したし、区からも社会保険料控除通知書が来ている。控除額は確定しているので、それだけでも入力して申告書を作成しておこうと思った。

 ここで欲をかいて、特定口座年間取引報告書が来ていないのに、取引履歴を見て収入まで入力しようとしたら無理だった。とりあえず「源泉徴収あり」を選択するところまでは判る。その次の「勘定の種類」からして、もうアウト。いかに自分に株に対する知識がないか。

 口座が特定口座でない場合など考えるとゾッとすると思ったのだが、申告が必要ない場合だと一般口座でもいいのか。障害基礎年金は収入に含まれないので、基礎控除の範囲内だけでも、まだまだ株での収入を増やすことができる。

 他にも、以前は郵便局に紙を持って行って配当を貰っていたのだが、証券会社に口座を作ったら「株式数比例配分方式」というものに切り替わって配当は証券会社の口座に入るようになった。比例配分も何も、証券会社は1社しか使っていないので配分しようがないのだが、どうしてこうなったのか。

 結局、銀行でいえばATMの使い方のようなことからして判らないのだ。金を降ろしたいのに預け入れを選んでいいのか引き出しを選んでいいのか判らないという感覚に近いものを感じた。

 投機としては、自分には株よりも外貨の方が向いていると思う。外貨の売買はサラリーマン時代、業務の一環として恒常的に行なっていたからだ。あるいは株をやっている人ですらTTBとTTSの違いを知らないかもしれない。その程度でも、株以上の知識はある。

 とりあえず外貨預金口座を開いてみた。すでに持っているメインバンクのネットバンキングで簡単に開くことができた。しかもネットバンキングだと本来なら米ドル1円の手数料が40銭になるという。

 さて、次は外貨を買うぞと相場を見ると、1米ドル116円23銭。今の日本円は、こんなにも安いのか。私が初めて外貨の取り引きを個人でしたのは自由化直後のことで、手持ちの現金10万円を旅行者向けの両替所で交換して、それを後に円換した。それでも5,000円近い利益が出た。ストロング・エン、1米ドル100円しなかった時代だ。

 円安は単に金利が安いからだとは思うが、やはり、ここで輸入産業の株を買おうなどと閃かず外国債を買おうと思った私は、よほど株に縁がないのだと思う。