身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

久しぶりに渋谷に行った。

 渋谷で考えたことを書こうと思ったが時間がなかった。1日って早い! 取り合えず渋谷といえばここ、スクランブル交差点。人出が少ないが、先日、人出が多いときにコロナ発生以前と変わらない人の数だなと思ったので、今日は、おそらく、暑さのせい。

(音が出ます)


2020年08月19日・渋谷ハチ公前スクランブル交差点

 

 6倍速にすると、よく判る。ちなみに、これはスマートフォンアプリで作ったのだが、1秒あたり30コマで切り出して、それを1秒あたり180コマで再生。切り出した画像だけで2.5GBあり、かなりCPUパワーも使っている様子。スマートフォンもSDカードも新しいものに変えたら、だいたい20分かかっていた処理が数分でできるようになった。

(音は出ません)


2020年08月19日・渋谷ハチ公前スクランブル交差点 Time Lapse

 

 そして行きつけの喫茶店へ。途中、Miyashita Parkを通る。宮下公園って駐車場のためにある公園ではなかったのか。渋谷駅側の駐輪場もなくなり(おそらく公園の中に駐車場とともに入った)、妙に、その一角がガランとしている。隣は、戦後にできた、いわゆるションベン横丁なのだが、そこさえも白日の下に。1階に飲み屋街ができたので、そこに移転させてあげればいいのに…。

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 公園といいつつ、メインはショッピングモール。もともとの宮下公園は駐車場の上の公園だったので、間に店が入ったと思えば昔の規模からは変わらない。そして、宮益坂下の行きつけの喫茶店へ。

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 行きつけといいつつ、最後に来たのはお盆前。店員さんが、常連さんは… と言っていたので、おそらく私は常連の中には入っていない。確かに、ちょっと高めの喫茶店だが、行くと必ずいる人というのがいる。著名なモノカキの人ばかりだが。

 自分でアイスコーヒーを淹れると渋くなってしまうという話をした。氷に落としているのに、どうしてだろうという話をする。どうも、私は氷を溶かしすぎのようだ。ざっと氷の表面に当てるようにして冷やし、すぐに上げてしまうとのこと。

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 実演してくれた。試飲させてもらったのだが、まったく渋みがない。まさか売り物でもないものが私の腹に収まるわけがなく、残りはアルバイトの女の子の許へ。ちなみに、この店の「売り物」のアイスコーヒーはネルで出し、豆も違うのだが苦みもない。

 さて、喫茶店では例によって鷺沢萠の小品集を読む。友人が、子供が使っている教科書に『指』が載っているというのだが、そこに出てくる車が「赤いアウディ」である必要など、実際に1990年を過ごした人間でなければ判らないだろう。

 ネットで見た限り、高校の副教材では単に「高級車」「金持ち」と括られていて、ベントレーが普通に走っている今においては説得力を欠く。1990年でも、メルセデスベンツなど、もっと高級な車は普通に走っていたわけで、作者がわざわざ「赤い」「アウディ」と書くのには理由があるのだ。

 今日は、そんなことを書こうと思った。私も、実際「赤いアウディ」には思い入れがあって、先日、モデルカーが手に入らないので(大金を積めばあるのだろうが)ミニカーを買った。それでもプレミアが付いていた。珍しく前からも光を当てて撮ったのだが、また、後日書くことにする。

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撮影データ
撮影日:2020年08月19日
ボディ:PENTAX K-3
レンズ:smc PENTAX-D FA MACRO 50mm F2.8
絞り:f32
シャッタースピード:1/2s
感度:ISO 6400