身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

沼の入り口。

 このエントリーの写真は体調が最悪のときに撮ったので、現在、使っている万年筆は指紋やインクなども拭っておらず、酷いものだが勘弁して欲しい。

 

 気が付いたらパーカーのペンセットが4セットになった。普段は万年筆しか使わないくせにセットでボールペンやらシャープペンシルやらがあると、ついセットで買ってしまう。

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 このセットから万年筆だけ抜きだした写真が、こちら。いずれもパーカーソネットで、上から、インディゴ、ムーンビーム、ラックブルー、下2本は同じソネット・オリジナル・ラックブラックCTとなっている。

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 インディゴは、初任給を持って日本橋丸善に買いに行った、私の初めての万年筆。もっとも使用歴が長く、初めての万年筆で張り切って創作活動に勤しみ、ペン先は擦り減って、ほとんど書けない。

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 そこで買い足したのがムーンビーム。大理石模様という人がいるが、名前からして月の光。丸善東急ハンズのハンズメッセでで型落ちを4割引きで買った。当時は、型落ちのものは、そのような売り方をしていた。

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 それと前後して買ったのがパターンラックのブルー。インディゴやムーンビームは模様が立体的に霞んだ浮き彫りのようになっているのだが、文字通りパターンが印刷してあるのみ。刻印がないが、ペン先は23金。

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 実は、このパターンラック、貧しくて冒頭のインディゴをボールペンやシャープペンシルとセットで揃えることができず、ミックスで使っていたのだが、最近になり、メルカリで理由を話したらインディゴとパターンラックの足りない分をそれぞれ安く譲ってくれる人がいて、このパターンラックの万年筆は新品である。まだ書ける。

 

 これらの万年筆を全て書き潰してしまって買ったのが、ソネット・オリジナルである。ソネットの象徴というと金の矢羽根のクリップだが、CT(クローム・トリム)という銀色の矢羽根のものも出ていて、そちらを購入。

 この時代は長く続き、法人も変わってディスカウントするようにもなったから、写真に写っていないものも何本も書き潰している。しかし、あるとき、困った事態が起こった。下の2本のオリジナルの拡大写真を見て欲しい。

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 ロゴが変わったのである。このキャップ部分だけ変わったのなら本体だけ差し替えて使えばいいが、ペン先に刻印してあるロゴも変わった。

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 セットで持っている身としては、ボールペンやシャープペンシルと不釣り合いだ。そして、慌ててメルカリとヤフオク! を探して、ボールペンやシャープペンシルと併せて持っているだけ用の旧ロゴのソネット・オリジナルを購入した。なので、今は、4セットとも持っているだけで、別に新ロゴのソネット・オリジナルを筆記用に使っている。

 

 我ながら単に万年筆を使いたいだけで、ずいぶんと色々なものを購入している。ヤフオク! など、使わないけどそれらのロゴの製品が欲しいがために購入している人がいて、こんなところにも沼があるのだなと認識した次第。ただ、そんな話でした。通院してきます。