身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

経験上の勘。

 月曜、実家に行き、叔父の死後の整理で母にこき使われた疲れが、まだ抜けない。何だよ1週間抜けないって…。そして、そのときから続く叔父が死んだことでの相続の戸籍集め。祖父母に母と叔父以外の子供がいないことを立証するため。

 母方の田舎が坂城町にあるのだが、東京都千代田区の戸籍に、その前が長野県埴科郡「中六條」村とあり、そんな場所がないので坂城町役場所と協議。若い職員が出たのだが、判る者と変わりますと言われベテラン担当者へ。「之→六」、「条→條」と間違えて、本来は「中之条」ではないかとのことで意見が一致。ほとんど私が提言したのだが。千代田区だか麹町区だか忘れたが、しっかりして欲しい。

 バトンタッチした坂城町の担当者はベテランで、いつ籍を抜いていますか? と言われて昭和5年と答えると、たぶん、改製原の戸籍はないと思いますよと言われた。うーん、小田原市は若い担当者で、よく判らないけど改正原の戸籍が3つもあるんです! と怒ったような電話が請求後に架かって来たので、やっぱり経験というのは強い。

 しかし、請求用の書類を書こうとして、何度書いても、「町」という字が書けない。ヘンの「田」を書こうとして「甲」になってしまう。まさか修正液で直すわけにいくまいと書き直していたら、数枚になってしまったので止め、それから寝ていた。それだけ寝て、まだ、疲れが取れない。