身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

互いの昔に思いを馳せるとき。

 Facebookで妙なものが流行っている、というか、友人にいわせると私は流行らせた一味になるらしい。

 ある友人が、コロナ禍で海外出張が飛んだといってパスポートの写真とともに渡航先をアップした。

 そして、あぁ、私も海外渡航したことはないけどパスポートは継続して持ってるんだよ… とパスポートの写真をアップ。

 この人たち(私を含む)、運転免許証の更新があると、必ず、以前の写真と今の写真をアップする。

 そして、ある友人は運転免許証もアップしてしまったしパスポートはないからと、家族アルバムから写真を引っ張ってきた。

 ところで私も運転免許証を27年前に取っていて、確か、当時は最初から優良は3年更新だったような気がするから、それでも9枚あるはずだが、精神状態が良くなくて残っていない。

 よく、犯罪者が精神状態が悪くて覚えていないというようなことを言うが、アレ、自分としてはよく判る。うっすらと、シュレッダーに掛けた記憶もあるからだ。

 今日は、頼まれていたものを書き、まさに家に籠っていたわけだが、休み時間、書棚から小説(読みかけがあったろう!)ではなく卒業アルバムを持ってきた。

 で、Facebookに、友達をみんなタグ付けしてアップ。思い出話に花が咲いた。もう、古い写真を探すのが楽しくて楽しくて。

 昔、アイス・バゲッジ・チャレンジというものが流行ったが、こう、良いことが連鎖する仕組みが、コロナ禍の中で広がればいいなと思う。

 

お題「#おうち時間