身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

人生は苦行。

 体調が悪い。昼過ぎまで気絶するように寝てしまった。新型コロナウィルスとは関係なく、花粉症なのに風邪だと思い込み風邪薬を服んでいたため。

 さて、昨今、書いていることと重なるが、皆さん、生きていて楽しいですか? いや、別に怪しい宗教の勧誘ではありません。

 私は猛勉強して大学に良い成績で合格したことは書いたが、家族に、勉強なんて嫌いなものに決まっているから、そんなことは勉強しているとは言えないと大学に行かせてもらえなかった。

 面白いことなど、何もさせてもらえなかったと言って良い。我が家にはテレビゲームはおろか、平成に入ってもヴィデオデッキすらなかった。

 音楽を聴くことも許してもらえなかった。楽しいことなどしては駄目だという家だった。

 この歳になって、自動車をいじって楽しんでいる友人などに、楽しそうでいいねと言うと、もっと人生を積極的に楽しまないとと言われる。

 私は子供のとき、小説を読んでいても破り捨てられた。人生は楽しいことをしてはいけないと言われ続けてきた。結果、生きていて楽しいことなど何もない。