身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

もう、いい歳。

 自分でも48歳というのは中々のジジィだと思っているのだが、問題は30歳で会社を辞めて、それから成長も退化も感じなくなっていることだ。病苦ばかりが強まり、勘弁してくれよと思う。

 一昨日、浜松町に行き、昨日は通院だったのだが、労力からすれば、横浜から東京に通うどころの比ではない。それが、今日になっても異様に疲れている。午前中、起きられない。

 この疲れは異様だ… と思って訪問看護師に相談すると、酒のせいでしょうねとのこと。酒を飲んだのなんて何日も前ではないか。たぁに、2・3日、ちっと内臓が疲れているなと思うことがあっても、ここまで酷いことはない。そして、歳ということもありますしねと追い打ち。

 横になって休もうと思っても精神的に苛々して休まらない。訪問看護師としては、それで自傷行為などに走る人がいるので医師が頓服を出してくれると助かるのだけど、と言う。いや、私は自傷行為などしないからと言っても、でも、酒を飲むでしょうと、ぐうの音も出ない。

 これだけ疲れが取れなくて身体が思うように効かないと、もう、才能の枯渇問題など屁のように思えてくる。昔、締め切りがある原稿を書いていたときは、書くべきことが迸(ほとばし)って疲れたなどと言う暇はなかった。まさか才能や体力よりも早く疲労感に襲われるとは。

 疲れて、今日の分はまだ観ていないが、昨日かな? NHKの朝の連続テレビ小説「スカーレット」で、マギーさん演じる大野忠信が福田麻由子さん演じる百合子に長生きしてくださいと言われて、あぁ、この人にこの言葉を聞ければ死んでもいいと思った(それじゃ困るが)。

 とにかく、色々と疲れて駄目だ。毎日、放送される15分ものですら、消化できていないくらいなので、連続もののTVドラマも、もう数週間分、溜まっているものもある。もう、毎日、疲れた疲れた、楽になりたいと思いながら過ごしている。