身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

大嫌いな人生訓。

 今日は昼過ぎまで恐怖と気分の悪さで起き上がることができなかった。訪問看護師が来たのだが、その30分だけ起き上がって寝ていた。午後8時なり、やっと顔もを洗わずに机に向かう始末。

 ここで腹に立つのは頑張れば頑張るだけ報われる理論だ。頑張りたくても病気でできない人には、これは不条理以外の何でもない。逆説的に報われる人は必ず努力しているといわれると、もう、報われることはないのだと思ってしまう。

 そして、意外と好んで使われるのが人生プラマイ理論だ。良いことも悪いことも死ぬときにはプラスマイナスゼロになるというもの。激戦地に生まれて生を受けた途端に何も楽しいことがなく死んだ子供は、どうなるのだ。そう考えると立腹さえ覚える。