身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

ディレクトリ型検索エンジン。

 朝から苦しいのだが、あまりにそればかりを書いているので、今日は、それには触れない。しかし、こうやってキーボードを叩いていてもミスタイプの激しさに余韻は残っている。

 さて、今日、体調が悪くて予定がポシャり、家で他人に頼まれた調べ事をしていた。私は学芸員でも図書館司書でもないのだが、結構な頻度で調べ事というものを頼まれる。

 どうして私に頼むのか訊くと検索で出てこないと言う。さながら情報の探偵といったところだが、私は、探偵が尾行するように図書館に行ったりはせず、もっぱら、ネットの検索である。

 他人が検索するのと、どこが違うのか。まず、Googleの検索に頼らないということがある。頼っても検索オプションを使う。高校で集合を習った人間なら簡単だ。それでも、検索した情報が正しいか判らないし(私のBlogがヒットすると、怪しい情報で済まないと思ってしまう)、検索除けをしていなくても、古い情報はヒットしにくい。例えば2ちゃんねるで活躍した精神科医ブロガーkyupin氏であるが、2ちゃんねるの過去ログは、すでに見られない。

 次に使うのはディレクトリ型検索エンジンだ。もし、検索で隣の家の人の名前を入れて電話番号が出てきたら問題である。電話番号を知るのには104か電話帳だ。そのようなネットの電話帳を、いくつか持っておく。Yahoo!カテゴリが終わったって、電話帳は不滅だ。

 あとは、その情報を芋づる式に深く深く掘り下げていく。ディープウェブといったってクロールできないだけで見られないということはない。浅瀬から入ればいいのだ。ただ、海の中を覗くと、目的の魚以外にも、雑魚だけでなく、面白い魚が泳いでるのが、唯一の欠点だ。

 

P.S. しかし、kyupin氏が、まだBlogを書いているとは思わなかった。彼も、そろそろ深層の人になりつつある。

 数年ぶりに読んでみたら、「ボーダーラインには美人が多い」という話があって、「医師の言う『○○と△△とは関係がある』は、あまりアテにならないということである。」と結んでいる。

 先日、「例えば○○のよう、と言うだけで、○○は、そういうものだと決め付けているのであって、それが統計に裏打ちされた真実であるかどうか、知る由もない。」と書いたので、ちょっと親近感を覚えた。