身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

カメラが取り持つ縁 & 通院の記録。㉒

カメラが取り持つ縁

 今日も、いい時間になってしまった。録画してあるTVドラマが減らずに溜まっていく…。そんな中、通院。実家に行くとき以外には、ほぼ何も歩いていないので(実家にも最寄りのバス停からと最寄りのスーパーまでしか歩かないのだが)少し歩こうと思ってフィルムのカメラを持ち出した。

 ジャンク扱いだったのだが、限定モデルだったので直して使おうと思い落札。レンズ付きボディーだったのだが、レンズではなくボディーとして出品されていたので、レンズが付いていることに気が付かなかった人や、レンズもジャンクかもと思って敬遠した人がいたので、比較的、安く変えた。

 レンズは、外観にスレもなく、少し埃の混入が多かったがカビなども見当たらず、程度は並といったことろか。同じ型でも今はベトナム製なので、MADE IN JAPANは貴重。MADE IN JAPANのフィルターやフードも付いてきたが、残念ながらキャップがなくベトナム製を購入。フルフレームのデジタルカメラがないので、手持ちのフィルムカメラにレンズを装着。実は、購入したジャンクと同じ型の限定ボディーの黒バージョン。

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 驚いたのはフィルムを巻き上げる音の大きさ。フィルムの時代も一眼レフはNikon New FM2とかFE2といったマニュアルのものを使っていて、手動で巻き上げることができるのでソォッと巻き上がればよかったのだが、昔、バカチョンカメラと呼ばれていたフルオートのコンパクトカメラのような音。しかし、意外にもオートフォーカス音とミラー音は静か。当時、メインで使っていたコトリという音しかしなかったライカが、いかに静かだったか。

 実は、人前でカメラを使うのは、できるだけ止めたい。フィルムの時代、特別仕様のハッセルブラッドに特注のレンズ、ジッツォの三脚という、当時は100万円以上したカメラを使っていたら、人が寄ってきて、撮影にならなかった。そうこうしているうちに箪笥の肥やしとなり、可動部がボロボロになってしまった。修理代金5万円程度か。それに比べて、今回のジャンクカメラは数千円で直りそうだ。

 通院後、私は喫茶店(普通、ドトール)で1時間ほど本を読んで帰ってくるのだが、隣にいた老人に、古いレンズを使っていますねと言われる。話をしてみると、どうも、昔は写真が好きだったのだが、デジタルとともに止めてしまったらしい。デジタルになって止める人は意外と多い。

 それでも、ある程度はカメラが気になっているらしく、それはマウントアダプターを使ってカメラに付けるんですか? と言われる。いや、これ、ボディーもフィルムなんですよと言うと、フィルムで撮る人がいらっしゃるんですねと言われる。久しぶりにフィルムで撮る写真の話をした。最近、流行や物珍しさでフィルムを使う若い子には通じない話だ。

 

通院の記録

 さて、通院のことは、ほぼ1言で終わる。渋谷に行きつけの店があるのだけど、動けなくて1ヶ月以上、行っていないと言ったら、主治医は「行きつけの店」という言葉に過剰に反応。どうも、バーか飲み屋と思ったようだ(苦笑)。喫茶店で、これこれこういう店でと言うと感心したような表情。先生、Facebookのプロフィール写真にストールを巻いてワイングラスを持っているのを使っているの知っていますよ。

 さて、言うことといったら、いつもと同じ。朝、目が覚めてからクラクラして気を失うこと。午後1時過ぎまで起きられず、それからも寝間着のままコーヒーを買いに行って、やっと着替えて顔を洗うのは午後3時か4時になってしまうこと。それによって上のような状態になっていること。

 そうしたら、どうしたものかな… と声に出しながら悩んでいる。どういう説明があったのか忘れたが、レスリンの代わりにリフレックスを出しますとのこと。処方箋にはミルタザピンと書きます、量は多めに出しますとのこと。そして、出たのは、レメロン30㎎。吉と出るか凶と出るか…。

 ちょっとした悩みがあったのとカメラ談義をしていたので、1時間、まるまる本を読まず、ちょっと読んだだけで帰ってきてしまった。あぁ、せめて録画してあるTVドラマ「10の秘密」が観たい! しかし、不思議なのは、なぜか仲間由紀恵さんが、嫌いではないが、あまり好きではない。たまぁに、そういう俳優さんがいて、おそらく色々な作品を観ていくうちに変わるんだろうな。