身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

自室に監禁されていて成人式には出られなかったこと。

 今日は成人の日だそうだ。古い人間なのか、成人式が1月15日では絶対にないということに違和感を感じる。

 さて、私は成人の日、自室に監禁されていた。そもそも成人式の案内状が来ていたのも知らなかった。皆、背広を作っていることすら知らなかった。専門学校時代、大学進学を反故にされたので背広がなく学校に激怒された。

 心待ちにしていた成人式の案内状は来なかったので、普通に行って受付をすればいいと思っていたが部屋から出してもらえなかった。そのくせ、母は、後日、私に向かって、いい成人式だったんですって平然と言う。

 就職したら年金の加入手続きもされておらず会社に激怒された。そのことも親に伝えると年金制度なんか破綻するに決まっているから、そんなものに加入するなと言われた。成人の日なんて、なくなればいいのに。