身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

国語が降りてこない。

 昨日と似た話だ。昔から国語のテストなどをすると「言語操作能力」の項目の評価が高くて、それで自信を持って語学の専門学校に進んだのだが、最近、どうも、思った通りの表現というのができなくなっている。

 今日も体調が悪く寝床で過ごしたのだが、腹が減ってチョコレートなどを出してきて寝たまま齧る有様。その状態を訪問看護師に話すと「それでも食欲があるということは良いことですよ」と言われる。

 食欲は健康のバロメーターというようなことを書きたかったのだが、問題は書き方である。タイトルが「食欲は健康のバロメーター」では身も蓋もなく本文が書けない。体調が悪いことと食欲の対比、みたいなアプローチで書こうとしたのだが、今、こう書いても、読まれる方には、この2つの書き方が、どう違うのかサッパリ判らないと思う。

 体調が悪いことと食欲がないことを別次元で書こうとしているのだが、どう書いていいのか判らない。他人と話をしていて、よく、何々ということですよね、と言われて、なんと自分が言いたいことの的を得たことよ、と思うことがあるが、独り煮詰まって、それを待っている感じだ。

 もう、言葉については考えても駄目。外国語なら、体調が悪いことと食欲があることを別の次元として書かずに程度の差で済ませてしまえと、妥協の産物として他の表現が出てくることがある。微妙に間を取った表現で"rather than"などを使ってもいい。しかし、さすがに、母国語で、そこを譲歩していいものか。

 かくして、ウンウン悩んだ揚げ句にタイムアップとなり、いいたいこともいえなかった。ずうっと考えていて、数日後に閃くことがあるのだが、今回は、どうなるものか。

 

P.S. 私が使っているスマートフォンSONY Xperia 1 のOSアップデートがあった。Android 9から10へ。起動画面にAndroid ロボットの絵が戻った。動作が実感できる程度に早くなったが、操作性も旧前のものに戻った気がする。