身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

忘却。

 訪問看護が来るはずが忘れられた。最近、体調が悪くて昼まで目さえ覚めず、夕方まで起きられない。今日も陽が落ちてから歩いて500メートルほどのスーパーマーケットに買い物に行くのみ。ここ数日、PC越しに見える東京タワーが特別ライトアップ(ダイヤモンドヴェール)をしているのだが、写真を撮る気もしない。

 まぁ、人間、誰しも忘れることはあるさ… いつもなら、来ないと判っていたら外出できたのに! と思うところだが、おかげで家でゆっくりできたなどと考える。短気な自分としてはあり得ないと自分で思う。やはり体調が悪いのだろうか。

 さて、他人のことは言えず、自分でも色々と忘れている。忘れたのではないがヤフオク!の新着情報を見るのも辛く、欲しかったものが欲しい値段の5分の1ほどの値段で複数、出品・落札されていた。いつの出品だろうと思ったら、9月から11月。2ヶ月も見る余裕がなかったのだな…。

 しばらく、余裕がなくてメモも取れなかった。ネットサーフィンをしていて、どこかで、なぜ他人を殺してはいけないのかという話題について記されているページがあり、宗教的でも哲学的でもなく、すとんと腑に落ちる回答が記されているページがあった。

 そのときは判った気になって、そのまま読み飛ばしてしまった。しかし、後から、まったく、その論理が再現できないのだ。自分というのは他者との関係で成り立っているから、という前提で話が進むところだけ覚えている。しかし、後から探しても出てこない。

 もう、ボロボロで、再度、調べる気はしない。メモの重要性を思い知った。