身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

映画「恋は雨上がりのように」を観た。&通院の記録。⑰

映画「恋は雨上がりのように

 悪くもなかったが、さして印象に残る作品でもなかった。どうしてだろうと思っていたら、ネット上で、きちっと言葉にしてくれている人がいた。これを書いた人と私が(も)同年代でもあるせいか、まるで自分の感想を代弁してくれているかのよう。

原作未読なので映画単体としての話をすると、ちゃんと分別のある大人が、ちゃんと分別ある対応をするちゃんとした話だった。店長とほぼ同世代の者としては、ドラマを盛り上げるために余計な色を付けがちなフィクションの世界で、こういう大人が主人公として機能していることはとても喜ばしい。

ただ、映画を観ることは「突拍子もないものに出会いたいという欲求を満たすこと」という思いもあり、折り目正しさ=面白さではないことも痛感した。本作が面白くないのではない。ただ「折り目正しさ」と「映画」って実はあまり相性がよくなく、品の良さが作品の上限を定めてしまうようにも感じるのだ。

もうひとつ、こういう企画物の限界を感じたのは、例えば大学の友人と居酒屋に行くシーンの「おお!学生時代の同人誌かあ、懐かしいな」(うろ覚え)みたいなセリフ。本来は「おお!懐かしい」だけで充分なのに、過度の説明セリフや説明描写は観客をバカにしているように感じてしまう。いい作品なだけにもったいない。

「ちゃんとした映画と、その限界。」恋は雨上がりのように バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.comより

 そう、出来が悪いわけではないが真面目で意外性がないのである。しかし、中年男性と女子高生が恋に溺れていく映画だったら、なお面白くなさそうだ。ただ、なんか主演の大泉洋さんが燻っている感じがする。

 松本穂香さんも、最初は誰か判らなかった。他にも濱田マリさんや吉田羊さんも出ているのに活きていない。引用文中にある大学時代の文芸部の友人のエピソードは、私は余分というより書き足りない感じがしたのだが、いずれも半端であることには違いない。

 「女子高生が中年男性に恋をする話」(あくまで片思い)で、それ以上でも、それ以下でもない。主人公の女子高生がアキレス腱断裂で陸上部の活動が停滞し、ファミレスの店長との関わりで、再度、それに打ち込むようになるところなど、描こうと思えば描けるはずだ。つまらなくはないんだけど… という感じ。

 

通院の記録

 さて、今日は通院。東京は雨。いったん止んだので、そのまま上がるかと思ったのだが、すぐに再び降り出した。しかし、すぐに降り出さなかったら傘を持たずに出たと思う。危ない危ない。

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 で、いろいろと思いことを抱えて診察に臨むが、主治医の言うことは、不思議と頭に残っていない。起きられないことについて、普通はビプレッソから削るんだけど、気分の落ち込みを生むのでリスパダールを切りましょうという話になった。そういえば、ここのところ、一番、口にしている言葉は「死にたい」かもしれない。

 精神科とは関係ない病気の話をすると、先週、風邪を引いたので風邪薬を出してもらったら、抗生物質と解熱鎮痛剤と去痰剤が出た。いや、そんな大した風邪ではないんですぅとPLを出してもらう。葛根湯の方が効くという人もいるので、どっちがいいか訊いてみると、葛根湯は、引き始め以外は効果がない、また、症状の緩和ではPLの方が効果があるとのこと。

そして、帰り、田町駅ドトールコーヒーへ。最近、経済的な理由もあり(体調的な部分も大きいが)、行きつけの、ちょっといい喫茶店には行っていない。しかし、何かを食べるときは、意外と安く付くかもしれない。マクドナルドに行ってもいいのだろうが、何か、最近、油物を受け付けない。歳なのだろうか。

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