身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

もっとカジュアルに電車の中では席を譲ろう。

 今日の早朝、松戸から東京に帰ってきた。実家でパニックになったので救急で掛かり付け医に駆け込んだのだ。

 帰ってくる地下鉄の中で、どうしようもなく、席を譲ってもらった。這う這うの体で優先席まで行ってヘルプマークを見せても譲ってもらえず、障害者手帳を見せたら、舌打ちをしながら譲ってくれた人が、やっと1人いた。

 逆に、行くときは余裕で、2回ほど席を譲った。そのうち1回は、席を譲ることで気分を害されるのではないかと思い、譲るかどうか迷っていたら、初老の婦人が席を譲ったので、その方に席を譲った。その婦人に対して、何か恥ずかしかった。

 他に、辛そうな人を見て、どなたか席を譲ってあげてくれませんかと座っている乗客に呼び掛けている人がいた。私は席を譲ってしまって立っていたのだが居たたまれなかった。私も辛いときには席を譲ってほしいし、辛そうな人には席を譲りたいと思った。