身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

精神病に乗っ取られた私。

 午前10時、やっとの思いで這い上がって、これを書いている。滝のような汗はかかなくなったものの、ダラダラした汗をかいて未明に目が覚め、のたうち回っている。

 今日は起きたら落ち込み以上の落ち込みで、その後、ものすごく暗くなった。

 良いときのことを思い出す。家は、綺麗に暮らしていますねと言われ、会社に行ってもオシャレで朗らかだった私。

 今でも、そうありたいと思うが、それができない。仕事もできないどころか、もう何年も掃除すらできていない。今でも汗をダラダラかいているので臭い。

 そうあろうと思ってもできないことは辛い。しかも、その間、苦しんでいなくてはならないのは口惜しい。

 かつて、毎日が戦場にいるような状態だったときは、そもそも、そうあろうとすることさえできなった。毎日、1日が終わると、よく自殺しなかったなと思った。

 学生時代から通っている床屋で、昔は優しくてスリムだったのに今はなんだとハッパをかけれた。あまりに煩いので床屋を替えた。

 そうなろうとしないのではない。そうしたくても、病気で苦しくてできないのだ。それを、私という人間が変わったように言わるのは心外だ。

 私という人間自体は変わっていないのに、精神病に乗っ取られたといっていいかもしれない。

 今は何を食っても味がしないし、行きたいところにも行けない。寝床でスマートフォンから見飽きたFacebookTwitterを見ることしかできない。

 死んだ方が楽だと思う。しかし、精神病を乗り越えて、思った通りに生きたいと思う。そのために頑張ろうと思う。