身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

自己満足は嫌い。

 ここのところの腹が立つことの単位ベクトルを探すと、この辺が多い感じがする。のんびりBlogでも書いてリラックスしてくださいと言われたり、精神障害者自立支援センターの職員に不眠で困っていると言ったら、机に向かって作家気分に浸ってくださいとか言われたり。

 努力の放棄以前に、努力している人たちへの冒涜にさえ思える。ちなみに私は物を書こうと思っているし、あわよくば、それで口に糊することができればいいなとは思っているが、作家というものになろうと思って書いているのではない。

 かつて、私の悪口を周囲に拡散していた自称プロブロガーが、作家になって文学賞という名誉と印税という財力を手に入れたいと言っていたそうだが、そんな志で物など書けるはずがない。

 その自称プロブロガーは、プロになる方法を教えて金を取っていたそうだが、実際はBlogでの収益など全くなく、嘘を教えることで金を取っていたという話だ。生き方の説法まで始めて夜毎の宴会をし、嘘がばれて今や破産寸前らしい。

 かつて書いたように、誰にも伝わらない文章も、それは言葉ではないと思う。チラシの裏に落書きみたいなものを書いて作家気分に浸るなんてゾッとする。地道に、伝わる人には伝わる物を書いていきたい。