身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

子供は親の所有物で、どう扱っても許されるというのなら、生きるのは難しい。

 おそらく、また血圧が180㎜Hgを超えている。母が父の遺産を独り占めしようとしているので、遺産というのは妻と子で半分づつにするように法律で定められていると言ったら、遺産目的で嬉々として行動しているのだろう、そんな奴に金は渡さないで相続する前に使い切ってやると言い始めた。

 前にも書いたように、母は、写真付きの身分証明書を作らないので、そのたびに私が委任状を取って市役所の支所に住民票を取りに行っている(余分に何枚か取っているが、母が隠していた手続きが後からバラバラと出てくるので足りない)。4時間睡眠が3日続いても眠らせてくれないし、目眩がするといっても食事はおろかコーヒーさえ飲ませてくれない。

 父の生命保険の受け取りなどは母本人でないとできないので、仕方なく窓口まで連れて行くのだが、手続きは私がやっているのに私が年寄りを扱(こ)き使っていると言って憚らない。そのくせに、帰りに2時間の買い物をしたり、保険の手続きは億劫と言いながら父の預金口座から金を降ろそうと試みたりしている。

 私が手続きした、母が受け取る遺族年金や生命保険など、私自身には1銭も入ってこない。それなのに金目当てだと言われ食事も摂らせてくれない、まるで奴隷である。中学時代に虐待をして精神を病んだら放り出した母の体質は、まったく変わっていない。本当に、何のために生きているのかと思う。私は、母が自由にできる玩具ではない。いや、玩具ですら愛着を持っているものには、こんなことができないのではないか。

 

 最後まで頑張るけど、更新がなかったときは、頑張っても駄目だったんだなと思ってください。