身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

実家に行って確かめたいこと。

 今、これを書いているのは早朝だ。松戸の実家に行く予定なので、早めに書いている。恐怖や苦しみに襲われて、すっきりした目覚めというわけにはいかなかったが、昨日、酒で眠り、やっと疲れが取れた。肉体的な疲労と精神的な疲労、両方が同時に来てしまった。精神的な疲労に至っては、おそらくブラック企業で月に200時間を超える残業をさせられていたとき以上だろう。

 しかし、ブラックといっても、きっちり残業代は出ていたから、新入社員の給料(基本給は17万円弱)でも手取りが50万円程度だった記憶がある。それを、今は、母が受け取る保険金の手続きをしたところで、報酬が出ないどころか足を引っ張られている。

 写真付きの身分証明書がないので、写真なしの証明書だと2点が必要になり(いわゆる2点証明)、そのたびに委任状を取って市役所の支所に走っている。まとめて数通、取っているが、手数料も馬鹿にならないし、通数が、それでも収まらない。

 さすがに他人の保険金を貰うことはできないから母を引っ張っていくのだが、書類は私がすべて代書だ。以前も書いたが、私は事務職だったので、どうしても書類に盲判を押すということができない。いくつか作成された書類の不備を見付けたことも書いたが、それで2度手間が省けるので結構である。

 すべて代筆しているのに面倒な手続きだといってゴネるし、挙げ句の果てには、すぐに保険金を持ち帰れないかなどと言う。マイナンバーカードを作らないので住民票を取りに市役所の支所に行き、母は昼過ぎまで起きないので、起きるのを待って印鑑登録証を取りに再び支所に行き… さらに保険の手続きをした後に2時間も買い物に付き合わされている。それなのに、私は菓子も買ってくれない薄情な息子だと言う。

 それで、腹が立って書類を叩きつけて帰ってきてしまったのだが、その中に重要な書類があるので、ちょっと心配である。あと、これが意外なのは、もう数日間、毎日電話をしているのに、母が出ないのが心配である。これも、どうせ不貞腐れてんじゃないの? と思うのだが、何か、あやさなければならない気がする。

 かつて、親と仲良く暮らしたいと書いたら、ネットストーカーが、そんな親に愛着があるのかと嫌がらせのDMを大量に送ってきたことがある。こいつも、Blogをアクセス禁止にしたらTwitterで、それも、そんなメッセージだから、すぐにアカウントが凍結されてしまうのに、何回もアカウントを変えて送ってきたり、私に関する嘘をデッチ上げって、コイツですと、住所・氏名・顔写真までネットに掲載する始末。

 これも、啓蒙のために本人の、かろうじて残っているツィートを載せますが、本人曰く「執拗に」私のことを調べているとのことなので、あえてURLやテキストファイルではなく画像にします(名前を検索すると、たくさん出てきます)。しかし、そんな俺カッケーみたいなことを書いて、自分も住所・氏名・顔写真、勤務先まで載せていたので、勤務先に相談したら、査問に応じないのでクビにしたとのこと。そうしたら、私が20年以上続けていたBlogも閉鎖に追い込むし、そんな精神異常者がベテランカウンセラーを名乗って活動してるのだから、引っかからないように気を付けていただきたい。

 さて、本題に戻る。この前、TV番組を観ていたら、子供は、なんど虐待されても親の優しさを求めて近づいていくという話をしていた。そして、“専門家”が「今度こそ優しくしてくれるという期待があるから」と説明していたのだが、ちょっと違う気がする。

 かつて「子供を追い詰める『家族だから』という呪文。」というエントリーをアップした。わざわざ「家族」という言葉を引き合いに出すのは、わざわざ言葉に出さなければいけない程度の繋がりで、それは例えば子供を支配しようとか、そういう名目に使われる言葉ではないかという意味で「呪文」という言葉を使った。

 今度は優しくしてくる、というのとは、ちょっと違う。根底では愛情を持って接してくれているのではないかという思いなのではないか。私は父が死んで、私には大学にも行かせなかったし麻雀の牌すら触らせてくれなかった父が、昭和4年生まれの分際で中学から私立の高校に行ったり、月に1度、箱根に泊まりで麻雀に行っていたことを知った。ちなみにロマンスカーに乗ることは私の夢である。CMの通り新宿から1時間の旅なのだけど。

 なんか「僕が実家に向かう理由。」エントリーを焼き直して引き伸ばしたようになってしまったが、果たして私が実家に向かうというのは、そんな親に対する期待なのか、愛情なのか。その辺を見極めたりして、今後の心理描写に活かせればと思い、今日、松戸の実家に行っているはずである。