身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

役所の書類のどーでもいい話。

 死にます、みたいで変だが、酒を飲むと宣言する。独り飲みは封印していたのだが、さすがに参ってしまう。今日、精神科医に訊いてみたら、まぁ、これだけストレスが溜まるとね… と理解を得られた。なので、今日も、どこが“身の上話”だよという話題。役所で手続きを待っている間にぼんやりと書類を見ていたときのこと。

 郵便局で書類のミスを見付けてしまったり、事務職としては書類を見るのが楽しい。私など洗濯を取り込むのが億劫だったりするが(それより清潔になる気持ち良さの方が勝るが)、友人のブティック店員が、洋服を畳むのが楽しいと言っていたので、おそらく似たようなものだろう。

 まず、写真付きの身分証明書を持たない母に、強制的にマイナンバーカードを作らせたときのこと。通知カードの再交付からしなければいけないのかと思ったら、いきなりマイナンバーカードを作れて、しかも、初回申請なので再発行扱いにはならず、手数料が無料だという。

 その申請書を見て、47年近く生きてきて、初めて知ったことが。私は、20年近く「松戸市」に住んでいたと思っていた。しかし、なんと、市名が「松戸」ではない! これはショックだった。友人に、これを見せたら、どこが違うのですかと言われたのだが、おそらく旁(つくり)の上が「ハ」ではなく、もともとは「八」なのだろう。(この字はJISでも定義されていないようだ。)

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 そして、その書類を入れようとして窓口封筒を見たら、作っている業者が同じ(郵宣企画)。大きく「港区役所」・「松戸市役所」と印刷されているのに、この精神状態だから、思わず、港区の封筒を捨てたつもりが松戸市の封筒を捨ててしまって、支所の場所をネットで調べる羽目になった。何を大げさにと思われるかもしれないが、データ使用量を振り切ってしまって通信制限が掛っている。

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 そして港区に戻り、新しい住民票を取ったので、古いのと差し替えようと思ったら、昔の住民票には区の花ということで、背景に花の図柄が入っていた。「バラ」に平成7年、「アジサイ」に平成8年の日付がある。どうせ無効なのに、なぜか捨てていない私。ちなみに今の区長の知名度が高いせいか、当時の区長の名前を知らない(笑)。

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というわけで、猛スピードで今日のエントリーは終わりである。猛スピードで思い出したが、『猛スピードで母は』の原作者、長嶋有さんと同世代であることは、すでに書いた。ということは、綿矢りささんとも同世代でもある。

 

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 デビューしたときの綿矢さんなんて、こんなでしたからね。綿矢さんの同名の小説が原作の映画「勝手にふるえてろ」の鑑賞券を貰ったのだが、父が他界してドタバタしていて行けなかった。いろいろな思いで勝手に震えていました。