身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

小物特集。第10回 "Linnea Degign の Luggage Tag"

 相変らず思考も手際も普通ではない。港区役所に住民票を取りに行って、申請書の住所欄に渋谷区と書いてしまった。実家の住所や本籍地ならともかく住んだこともない。今日もろくなものは書けそうもないというか不快なものしか出てきそうにないので小物特集を。

 さて、書類を持って役所や各機関を回らなければならなず、サラリーマン時代に使っていた通勤鞄(ブリーフケース)を出してきた。愛用しているものというのは、いつ見ても気持ちが高まるし、メインテナンスをしなければなと思う。

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 綺麗に使っていたつもりが、意外と傷があるものだ。そして、この名札(ネームタグ)。大昔、銀座伊東屋にサンプルが置いてあって、貿易の仕事を始めたばかりだったので個人輸入をしてみた。ついこの間まで、その書類を取ってあったのだが、捨ててしまったようだ。今は当然、ネットで買える。


 

 この名札も1セットのうち半分は残っていたはずだから、読者プレゼントでもしようかと思ったのだが、それもない。先日、リリー・フランキーさんと東京タワーのコラボグッズの話をしたが、それも見当たらない。

 今のものと意匠は同じだがデザインが異なるので、私が鞄に付けているものを拡大して載せておく。会社の名前は当然ながら、当時は、地名も架空のものばかりだった。

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 "Bussiness Card Luggage Tag"の名前通り、大きさはアメリカ規格の名刺(89㎜ x 51㎜)と同じサイズだが、一応、ネームプレートも入っている。これも、私はタイプライターを買ったばかだったので嬉しくて、さっそくタイプ打ちした(笑)。

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 安物を取っかえ引っかえしてもいいのだろうが、私は、愛着が持てるものを長く使いたい。愛する品物は、家族と同じように安らぎを与えてくれるものである。しかし、愛着がある背広など着たいが60㎏も太って入らないし、放っておいたら虫が食ったりカビが生えているのだから、本当に愛着を持っているのだか怪しい。