身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

“監視社会”に求められる倫理。

 健康状態が回復してきたので文学的・抒情的なホッコリした文章でも書こうと思っていたのだが、それどころではなくなってしまった。

 昨日は、実家で、さらに我が侭を強いてくるので、怒って帰ってきてしまったが、不思議と、PCの再セットアップが上手くいった。

 郵便局で事務手続きのミスがあり… と書いたが、私のPCにおける設定ミスも、凡ミスとまではいかないまでも些細なミスで、同じ視点で見たら解決してしまった。

 

 さて、ここ3日くらい、ろくに寝ていないので、私は朝、安定剤を飲んで再び寝ていた。

 そうしたら、玄関チャイムを激しく鳴らす音がする。宅配や郵便が来る予定はないのでセールスかと思ったのだが、出てみると、マンションの管理人が背広姿の男性を2人、引き連れている。

 信託銀行系の不動産会社の名刺を差し出し、こちらが対応できる状態かどうかも確かめないで、いきなり、コピー機に書類を忘れたのだけど持っていないかと言う。意味不明で、頭が???になっていたら、次のようなことを言う。

 コンビニでコピーを取り、書類を忘れた。そして、コンビニの防犯カメラの映像を見せてもらったら私が写っていて、店員にマンションの住民だと言われた。そして、マンションの管理人に同じ映像を見せたら私のところに連れてこられたという。

 安定剤を服んでいたし寝起きだったので整理できなかったのが、なんか、良く判らない感情が込み上げてきた。怒りのようでもあり、恐怖のようでもある。何に対してか判らない。そこで、最初は感情が向かう対象から考えてみた。

 まず、目の前にいる不動産会社の社員に対してである。情報入手の手段もアプローチの仕方も間違えていると思う。そして、書類などないと言ったら、捨て台詞までは行かないけれど、それで情報が漏洩したら、どうなるか判っているな的な態度を示す。

 まぁ、自分たちが、そのように情報を悪用する人間だから、自分の道徳に照らして、相手も、そうだと思うのだろうが、忘れていった自分たちが悪いのに、なぜ、私が文句を言われないといけないのさ。程度の差こそあれヤクザである。

 次は、防犯カメラの映像を勝手に見せるコンビニとマンションの管理人である。今までもTVニュースでコンビニが犯罪容疑者の映像を勝手に放送することを訝しく思っていた。(もし容疑者は私人ではないというのなら、警察は、それを承知しているのか?)

 私が世間知らずなだけなのかもしれないが、顔写真と同じような映像だけで、同意を得ずして、その人の名前や住居を教えることは正しくないことのように思える。私は、ネットストーカーにデマを流された上に住所を晒されて怖い目に遭ったので、同じようなことがあって恐怖を感じている。

 

P.S. 不動産会社に関しては、「お客様センター」的なところに相談したら、しっかり対応をしていただいた。過度なお詫びはいいから、再発防止のためのコンプライアンス・倫理教育をしっかりしていただきたい。