身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

気軽に相談に乗ると言うな。

 ほとんど愚痴Blogになっていて申し訳ないのだが、担当の保健師に、働いたことはないですよねと言われて立腹している。

 父の死去に伴い母の面倒を見ていて看病疲れをしている中、役所に手続きに行ったことはすでに書いた。

 私の担当保健師は、かつて、ひゃっくりをして電話をしただけで酔っ払い扱いしたので、正直、相談するのは嫌だなと思っていた。

 ところが役所に手続きに行ったとき、担当者として出てこないのはバツが悪いのか、私がいて窓口にいるときに引き止められた。

 そのとき、私は他の窓口で金の相談をしていた。そこに出てきて、働いたことはないですよねと言う。

 これも何度も書いていることで恐縮なのだが、私は新卒で入った会社がブラック企業で残業は250時間、それを見兼ねた丸の内の、いわゆる一流商社が、私ほどの人がといって引き取ってくれた。

 なので私は、かなりのプロ意識を持って仕事に臨んでいた。かつて「努力を否定されること。」のエントリーで書いたように、私は、それを否定されることが、いちばん辛い。

 それでも窓口に出て来るくらいなので相談に乗ってくれる気になったのかと思い電話をした。そうしたら、母の生活が判らないので、母の担当者に相談してくれと言う。

 母の担当者(ケアマネージャー)は、私の生活が判らないなりに、私の身を案じてくれる。それを考えると私の担当保健師は私の面倒を見た上で母の事まで心配してくれるべきではないのか。

 かつて、私は「死にたい、バカなことを言うな!」というエントリーを書いた。相談に乗る以上は、その内容を、しっかり受け止めろという趣旨だった。

 今回も相談に乗る立場の人間が相談に乗らない時点で論外なのだが、私の母の担当者が私の母の生活を把握していると言う、そういう自分は、いったい私の何を把握しているのだ…。

 これも「医者に大切なのは謙虚な心。」というエントリーで書いたが、知った風を装って傲慢に浅く括る人には健康福祉の仕事には就いてほしくないなと思う出来事だった。