身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

Tokyo Sihgtseeners' Guide - Shibuya Part 5 (大阪の地震について思う挿話付き)

大阪の地震について思う

 

 大阪で地震があった。被災しなかった私でも阪神・淡路大震災を思い出して気が滅入った。阪神・淡路大震災のとき、私は商社で鉄鋼の輸出をしていた。返還される香港も担当していた。

 震災当時、返還を控えた香港では、住宅の増勢が急ピッチで進められていた。ちょっと上の世代の人は知っている九龍城という有名なところがあって、そこを団地にするためだ。

 私の担当はステンレスと鋼管で、国内では新日鉄光製鉄所も担当していた。どちらも高付加価値商品で、価格が高い。普通の鉄鋼(電炉鉄や熱延・冷延といわれるもの)でも1回の出荷額が億になるときがあるというのに。

 そんな高いものが期日までに届かないとなると大変なことだ。しかも、香港は予定がキツキツなので、それで工事が止まったときの損害などを考えると、膨大な額になってしまう。

 本来、光製鉄所のものは神戸港から船積みするが、神戸港が壊滅したので、急遽、それらの鉄鋼を大阪に運んで、大阪から船積みすることになった。(トリビア・船積みとは、船のふちを通って甲板の上に来たとき(on board)に完了したことになる。)そこでも問題は発生した。

 皆が貨物を大阪に運ぶものだから、大阪港が大混雑したのだ。船に乗らないどころか港に入らない。そこで、まだ開港してない泉北に持っていったのだが、まだ開港してないので、どこの港と謳うことができないなどのジレンマがあった。

 地震があったのは会社を辞める直前で、その後の編集者時代に自殺未遂をしているから、いかに精神状態が悪かったか。自分のことでも精一杯なのに、仕事はイレギュラーなことばかり。

 東京で事務を執っている私ですら大変な思いをしたのだから、鉄鋼を運んでいたトレーラーの運転手さんは、もっと大変だっただろうし、自分の体験に照らしてしか察することができないが、昔、震災を体験した人が再び地震を体験したことを考えると心が痛む。

 

 

Tokyo Sihgtseeners' Guide - Shibuya Part 5

 

 さて、今日は、さすがに疲れが出た。一昨日はライブで午前様、昨日は叔父の酒に付き合って(私は飲んでいない)5時間以上拘束される。こういうことを書くと、一般的なサラリーマンには普通だと言われるが、叔父の家に行くのに掛かる時間は1時間で3回乗り換えだ。

 なので今日は渋谷に行っても、思索の交差点で思索に耽ることなく、郵便局で用事を終えて帰ってきた。もう、立ちながら眠るのではないかと思った。そして帰りのバスに乗り込んだ途端に雨が降り始めた。

 しかし、貧乏性なのか何なのか、とにかく何かしなくてはと、本を読もうと思ったが、もう、眠くて眠くて。私が読んでいるはてなブログでも紹介されている本の見本誌があるのだ。

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 校了前のデータって、作品として完成していないということではないか。そんな、筆者が校了していない文学作品とも呼べないものを、出版よりだいぶ前に出して配ってしまうことが嫌だ。

 読んでもらいたいだけなら製品が完成してからでいい。前評判を上げたいという商魂が嫌だ。そんな筆者すら満足していないものを出して作家の評判が落ちたら出版社の責任だ。

 

 さて、今日は渋谷編・その5。"Tokyo Sihgtseeners' Guide"も書き始めるときにエリアごととかオススメのコースごととか、何か考えて書けばよかったと後悔している。場所が錯綜しているからだ。今までとは違った道を歩くようにしたのは最近だ。

 さて、例によって渋谷駅前からスタート。今度は西武デパートの方を、公園通りに曲がらずに、まっすぐ進む。昔は古着屋などが多かったのだが、今はほとんどない。私が使っていた広尾にあった古着屋が、ここに移ったのだが、跡形もなかった。

 この調子だと、おそらく東京電力ミュージアム電力館は無くなっているだろうと思った。けっきょく行かなかったな… などと思いながら電力館の前へ。バス停の名前は「電力館前」だし、入っている店舗の名前も電力館店。ちょっと期待した。

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 しかし、東京電力の子会社の看板だけで、どこにも「電力館」の文字がない。ひっそりとした入口があるのかと思って探してしまったが、ない。駐車場を入っていったら警備員がいて気まずかった。

 この、宮下公園に曲がらずに電力館の前を真っ直ぐ行く通りを「ファイヤー通り」という。どうして、こういう和洋折衷の名前が付いたのかは不明だ。雑誌などが付けたものではないと思う。名前の由来は、そこに消防署があるから。

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 真っ直ぐいくと岸体育館だが、体育館を見ても仕方がないしな…と思い、左(公園通りと並行する感じ)に曲がる。神社の石段が見えるが、ただならぬ神社だった。なんと、神社が高層ビルなのだ。

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 右側が拝殿。神社の名前を記した額がなければ、誰も神社だとは思わないだろう。ちなみに、私は気が引けて、お参りしてこなかった。左の建物には、NHKの子会社や、桑沢デザイン研究所などが入っている。

 そして、映画の撮影を見ながら代々木公園に。最初は、渋谷プラザ(今はアイアシアターとして営業中)のイベントの観客かと思った。スマートフォンのカメラを向けたら、警備員が駆け寄ってきて、お願いします、ご遠慮くださいと言う。

 そこまで言われれば遠慮するしかない。そして、後になって映画カメラが何台も回っているのに気が付いた。きっと俳優さんもいたんだろうな。そんなことを考えながら、いつもの代々木公園を原宿に抜ける通りに。遠くに見えるNTTドコモ代々木ビルも、もう東京の町に馴染んだ。

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  しかし、国立代々木競技場体育館って、入ったことはないけど、独特な形をした建物だよなぁ。東京オリンピックのために作られたのだから、50年以上前に建ったことになる。デザイン以上に、当時の技術で、このような造形を再現できたことが凄い。 

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 それでも、フットサル場などができているところが今様だ。この前、どんな景色が見えるだろうかと東急百貨店東横店の屋上に上ったら、そこもフットサル場になっていた。サッカーより手軽にできるから流行っているのだろうか。

 そして、いつものように原宿駅。少年のころの私は、ここで千代田線を降りて、逆ルートで渋谷に行っていたのだ(それか表参道で乗り換えたか)。駅舎と橋は変わらない。奥の橋が神宮橋、手前にはTVドラマ「東京タラレバ娘」に登場した五輪橋の地球型をした欄干が見える。

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 ここから、迷っていた人を道案内していたので写真がない(笑)。原宿から渋谷に向かい、宮下公園の前で目的地に着き、めでたしめでたし。そして、ピンクドラゴンの隣に、このビルができていることに気が付く。

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 メインはオフィスらしいが、飲食店が少ない。価格が微妙だ。働いている人たちは、建物の前に来たキッチンカーに並んでいる。私は物見高いので入ってみたが、3階の店舗スペースには、なぜかエスカレーターでは行けない。他にも迷っている人がいて、案内図を見ながら一緒に考えた。

 そして、そのエスカレーターが通過するフロアーには、一風変わった書店が。サブカルっぽいのだけど、ちゃんとメインカルチャーも押さえている。最近は、サブカルだけという本屋も少なくなった。

 そして、行きつけの喫茶店へ。「コンフィデンスマンJP」に出たときには参ったと思ったのだが、混まなくて良かった。鎌倉の小町にある、ここも良く行く喫茶店が「あなたには帰る家がある」に出ていたけど、混んでいるのだろうか。

 無限にある(って、せいぜい200客だけど)コーヒーカップのうち、この前、2杯のコーヒーを飲んだので2客が出てきたのだが、ひとつは一目瞭然でウェッジウッドだが、もう一つが判らない。

 見せてもらってサインを見るが、読めない。店の人に訊いたら、何か知らないが日本人の名前だった。渋草焼らしい。私には西洋のものか日本のものかさえ区別が付かない。

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 そして、歩いて帰途に就く。渋谷駅前は、再開発まっ盛り。もっとも難しいのは、現在の交通を止めないで工事をすることだそうだ。歩道橋など、新しいものができているが、既存のものがあるので伸ばせないといった感じか。

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 ここ何年かで、渋谷駅前は新宿駅南口なんて目ではないくらいドラスティックに変わるんだろうな…。寓居も再開発に入って面倒くさいなと思っていたのだが、なんか、そんなことは言っていられない。

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(写真は例によってInstagramより)