身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

渋谷から原宿往復を歩く。

 珍しく、今日2回目の更新です。明日、書こうと思いましたが、前エントリーのように、明日になると書ける自信がないのと、やはりライブ感が必要だと思うので、今日のうちに書きますね。焦って前エントリーをアップすることはなかった。


 SNSとは有り難いもので、弱音を吐いたらFacebookの友達に励まされた。Facebook内にも色々あり、かつてメンタル系のグループに入っていたことがあったのだが、できないと書くと、しなくていいと返答され、そうではないだろうと思った。

 以前にも書いたが私の信条は「駄目なら駄目なりに頑張る」だ。しかし、今日は、どうしても、頑張ること(struggle)ができなかった。そうしたら、頑張っている時点で駄目ではないよという有難いお言葉をいただく。

 心のこもっていない慰めや、無闇な励ましでは、たぶん私も納得できないと思う。しかし、SNSを通じて、彼らが、どのような生活をしているのか、あるていど判るし、そういう人がいう言葉だから信じようという気にもなる。

 さて、今朝も汗をビッショリかいて目が覚めた。もう、恒例行事だ。しかし、今日は、それで諦められなかった。ある人が、私の弱音に、外に出ると違うよと書き、ある人は、シャワーを浴びたらいいよと書いてくれた。

 私は、あまり他人のいうことを聞く人間ではないのだけど、今日は、なんか乗ってやろうと思ったのだ。背後で頑張っている人が書いているからということもあるし、そういう人を見て、私も頑張りたいと思ったのだ。

 そして、布団から這いつくばってシャワーを浴び、そのままの勢いで買い物に行った。記録によると(って単に家計簿がわりにレシートを取ってあるだけだが)最後に買い物に行ったのは20日前。一昨日飲みに行ったのと通院以外は外出していない。

 買い物に行ったら、主婦2人に突き飛ばされる。チッと思って、普段なら、そのまま不貞腐れてしまうのだが、なぜか今日は、運も実力の内という言葉が頭をよぎった。そして、家に取って返すと、次は渋谷へ。

 いつもの蕎麦屋で蕎麦を手繰りながら、このまま帰るのは勿体ないなと思った。せっかくの行動力がある。よし、歩こうと思った。これも、なぜ今日なのか解らない。いつもなら、普段は運動していないから近距離から慣らそうとか思ってしまう。

 渋谷で済ませてしまおうという発想が貧弱なのかもしれないが、さすがに知らない場所を歩くのは臆した。せめて市街地を出てやろうと思った。しかし渋谷の郊外というのは代々木か代官山ていどしかなく、代官山は遠い気がして代々木公園に。

 とりあえず、スペイン坂を上って公園通りに出る。それを真っ直ぐ行けば代々木公園だ。前エントリーの動画にあるように、渋谷は普段から人の数が多いが、休日だからといって特に多いわけではない。だからなおさら目立つ。

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 勤労福祉会館の前の警察官。そばにいる人の話だと、だんだんと警官の数は増しているそう。服装からし暴力団関係かと思ったが、よく判らない。守秘義務があるのか(公然の秘密だと思うけど)警官に訊いても答えてくれない。

 そのまま通り過ぎて代々木公園に。ここも、人の数は多くないが、なんかテントが設営されている。あとで友人に遇ったが、なんかのフェスティバルで浜崎あゆみさんのコンサートがあったそうだ。パンク系の服装、顔にペイントした人が多かった。

 しかし、原宿駅に近い緑地に入ると、のどかな普段の代々木公園だ。すぐに抜けてしまうので、最近は、どうなっているのか知らないが、ドッグランもある。そうそう、そこで、なんか流行病を持っている蚊が増殖してニュースにもなりました。

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 プレスリーの音楽のような和製ロックンロールを掛けて踊っている人たち。日本語の歌詞が間が抜けて感じるのは、歌詞がしっくりこないのか、若いころから洋楽があった私の世代のせいなのかは不明。

 最近は写真がブームのようで、趣味が高じてカメラメーカーに勤めた私は、皆、どんなカメラを持っているのか興味津々だった。結果は、本格的に撮影をしている人は一眼レフ、普通の人はミラーレス一眼が多かった。f:id:urigayatsu:20180506210900j:plain

 絵を描いている人がいて、ここにいて絵を描いているのは珍しいな、どんな絵を描いているのだろ思うと、この場所を写生しているのではなかった。変な絵描きというような言葉が書かれたプレートを出してあって、どうやらパフォーマンスのようだ。

 そして、原宿駅に抜ける。カップルにもみくちゃにされ、道路に出ようとする人に蹴飛ばされ、スーパーマーケット以来のイライラ感が、さらに増す。だって、カップルもそうだが、道路を歩こうとか、自分の身勝手ゆえに私を除け者にするんだもの。

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 そして原宿駅。人の顔が写っているので掲載しようかどうか迷ったのだが、個人を特定できないと判断して載せることにした。と、こういう論拠を示さないとクレームが来る世知辛い世の中。私が子供のときと時代が違うんだ。しかし、若い子に、道を譲ったら礼を言われて嬉しかった。若くても育ちがいい人はいるものだ。

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 そして表参道。日章旗が揚げられているが、今日って日曜日で旗日ではないよね。勤めを辞めてからカレンダーも見なくなった。旅行など、あらかじめ予約を取ることもなくなったので、手帳で翌日のスケジュールさえチェックすれば事は足りる。 

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ここは要らない情報かもしれないが、太田美術館の横を抜けてハッセルブラッド・ジャパンへ。私が持っているハッセルブラッド503CW Coloredを修理しなくてはならないので、下見に。見積もりがもらえればいいと思ったが、当然、休業。X1D欲しい。

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 いわゆる裏原宿に。昔、この辺に住んでいた人に、裏原宿(ウラハラ)って、どこですかと訊かれたら、隠田です、と言えば通じます。他方、表原宿(オモハラ)とは、表参道と原宿のこと。原宿は、私が子供のときの賑わいを取り戻していた。f:id:urigayatsu:20180506210907j:plain

 

 そして、原宿キャットストリートのシンボル的存在といえばピンクドラゴン。地方の友人に写真を見せたらラブホテルといっていたが、違います。れっきとしたアパレル販売店です。しかし、私が子供ときからある。確か経営者はアジア系外国人だと思った。

 そして、ぶらぶらと渋谷駅方面に引き返す。右翼の街宣車が数台出ていて、交差点で止まっている街宣車の乗組員(?)が警官に向かって怒鳴っている。どうも、会長という人の御機嫌を取って警察官を煽って怒鳴りつけているらしい。警察官の群れの理由は、これか。

 そして渋谷。いつもの喫茶店でクールダウン。今日は客も少なく、なんかホッとした。疲れて酸っぱいものが欲しい。そのくせいい加減で、何を頼んだのか覚えていない。たぶん、ドミニカだと思う。

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 出てきたカップが一昨日と同じ。ここのカップは壁一面に陳列してあり、おそらく100種類以上ある。なぜ、このカップが出てくるのか…。Webを検索すると、その人の雰囲気に合ったカップが出てくるそう。

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 そのカップが私の雰囲気に合ったものかは定かではない。もしそうだとしたらソーサーが円形ではなく、私がひねくれ者であることを表している気もしないでもない。そして、もう1杯。これが、他のカップも楽しみたかった私の心理を突いていたのなら天晴。

 そして、渋谷からはバスで帰宅。渋谷から寓居まで歩いても1時間ていどなのだが、さすがに疲れた。この程度で疲れてはならないと思う。しかし、帰りのバスで友達に会って、まぁ、いいのかなという気にもなった。

 

 これが、今回の私の渋谷~原宿の散歩です。駄目なら駄目なりに頑張って、普段なら、せいぜい近所のスーパーに行けば終わりなのを、1万歩ほど歩けました。こんどは、渋谷から西麻布を通って家まで歩くか、電車で、どこかに行こうと思います。