身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

小物特集。第5回「壊れた(そして直った)腕時計 "ITO-YA RED CLIPS by SEIKO ALBA"」

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 当時、伊東屋では"THE RED CRIPS"というブランド名で色々なものを商品化していた。その中で、愛用していたカードケースを2週間ほど前に落とし、警察にも鉄道会社にも届けたが出てこない。嫌な気分だ。

 この時計も、良い思い出があるわけではない。いや、悪い思い出しかない。この時計を買ったのは社会に出て2年目のことだと思う。高い時計ではないのだが、悩みに悩んだ。高くはないが、割高ではある。

 この時計を見た叔父は、いきなり金額を訊いた。そうしたら、大金を払って、秒針が赤くてフォーマルにも付けられない時計を買いやがって、と言われた。前にも書いたがウチでは目上の人間が絶対だ。

 結局、ほとんど付ける機会がないので、こうして風防に傷ひとつない状態である。おまけに付けないからと電池を入れなかったら、メカが固まってしまった。清掃かな…。金を払って直したら怒られるんだろうな。

 

(写真はInstagramより・エフェクト:Hefe)

 

 

2019年1月追記

東京の三田にある平田時計店に理由を話したら無料で清掃してくれた。電池交換代も量販店と変わりなかった。以降、問題なく動いている。