身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

小物特集。第5回「壊れた腕時計」

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 当時、伊東屋では"THE RED CRIPS"というブランド名で色々なものを商品化していた。その中で、愛用していたカードケースを2週間ほど前に落とし、警察にも鉄道会社にも届けたが出てこない。嫌な気分だ。

 この時計も、良い思い出があるわけではない。いや、悪い思い出しかない。この時計を買ったのは社会に出て2年目のことだと思う。高い時計ではないのだが、悩みに悩んだ。高くはないが、割高ではある。

 この時計を見た叔父は、いきなり金額を訊いた。そうしたら、大金を払って、秒針が赤くてフォーマルにも付けられない時計を買いやがって、と言われた。前にも書いたがウチでは目上の人間が絶対だ。

 結局、ほとんど付ける機会がないので、こうして風防に傷ひとつない状態である。おまけに付けないからと電池を入れなかったら、メカが固まってしまった。清掃かな…。金を払って直したら怒られるんだろうな。

 

(写真はInstagramより・エフェクト:Hefe)