身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

無理をして恵比寿から歩く。

 今朝も体調は回復しない。ただ、特に午前中に弱っている気がするので無理して出掛ける。本当は渋谷のユニクロでジャージを買おうと思ったのだが(1ヶ月100円くらいのコストだけど1シーズンで駄目になるのね)、帰りは歩くことを考えて恵比寿で途中下車。

 バス停を降りると、目の前に広がる薄暗い昭和のビル中商店街。マーケットという言葉が相応しい。でも横文字の店が入ったのは大きな進歩。この向かいも、続きのようにマーケットがあったのだが、一般のテナントを全て退けて飲み屋専門にしてしまった。たしかにマーケットとガード下は似ている。そちらの写真も撮ればよかった。

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恵比寿ストア

 

 駅ビルを見たあと、恵比寿ガーデンプレイスへ。長い、動く歩道を通る。途中、「歩く歩道」と言っている人がいて、勘違いであることは確かなのだが、「歩く」の主語が人間なのか歩道なのか考えた。歩道が歩くのは間違いだけど、人間が歩くのは、あながち、間違いではない。

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恵比寿スカイウォーク

 

 この動く歩道は、もともと貨物列車の引き込み線で、ガーデンプレイスができる前は線路を残して、その上に改装した客車を乗せてビールを飲ませていた。 広告は、サッポロビールの商品が2割、ガーデンプレイスに関するものが8割くらい。東京都写真美術館の広告が出ていたが、写真を見る精神的余裕がない。とりあえず降りると、そこはガーデンプレイス

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恵比寿ガーデンプレイス

 

 なんかプレミアムフライデーなのに、どこも閑散としている。ガーデンプレイスの中に入ってみようかと思ったら、三越は一部改装中。アパレルのブランドショップなんて見ても面白くないしな… と恵比寿四丁目交番の方に歩く。この辺は高級住宅街で好きだったのだが、1戸の屋敷が、低層マンション1棟や、10坪の建売5軒とかになってしまった。唯一残っているお屋敷は、煙突が特徴の、この家くらい。

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渋谷区恵比寿3丁目

 

 そのまま広尾に下って、いつも通っている白金の街を通って帰る。白金は古民家が多いのだが、やはり再開発の波には勝てない。古民家バー「きえんきえら」があるのと、看板建築を取り壊さないで店舗部分だけ改装した不動産屋が1軒。

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きえんきえら

  もう、このころにはバテバテになってしまって、写真を撮る余裕もなく急ぎ足で帰ってきてしまった…。途中で撮ったのは、白金の町工場での1枚。いや、別に白金でなくてもいい写真なんだけど、窓に、こんなの吊るして、誰に見せようっていうんだかね、というのでパチリ。

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港区白金5丁目

 

 しかし帰って来て、これは駄目だと思って横になったのだけど休まらず、仕方がなく起きて作業を始めてしまうと、効率は悪いけど、なんとかなってしまった。今日は、睡眠薬の量を控えめにして寝ようと思う。お疲れさまでした。