身の上話

身の上に起こった、嘘のような本当の話。タイトルは佐藤正午作品から。

電車遅延の思い出。

 台風一過といえど日差しがキツい。それを表現しようと写真を撮ったのだが夕陽みたいになってしまった。2枚目の写真のように空は快晴。浜松町にて。

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 周囲の人と昨日の台風について話した。鹿児島の学校で教鞭をとっていたという人がいて、現地では台風が来るときは前日から休講にしていたという。また、家族に、仕事にならなくても職場に出ることが大事と言われたという人がいた。

 それで思い出すのは専門学校時代のことだ。原因は何か忘れたが、京浜東北線が止まっていた。第1限の講師は大宮に住んでいて、あぁ、今日は慌てて来ることはなかったな… と思ったら、講師は時間通りに来た。

 どうやって来たのかと思ったら、大宮から上野まで新幹線を使ったと言う。今日の話では、無理してくるのは日本人の国民性ではないかということになったが、その専門学校の講師はアメリカ生活が長い。

 その講師が新幹線を使ったと話したのは、たしか自発的だったと思う。それだけ時間に厳しくあるべきだと言いたかったのだと思う。この前、出席日数が足りなくて単位が貰えなかった学生のことを書いたが、その学生に不可を与えたのは、その講師である。

 もし私の勤務先が電車で行かなければならないところで、その電車が止まっていたらどうするか。時間より早く家を出ることはあっても、新幹線までは使わないだろうなと思う。あるいは前日から有給休暇としてしまうか。

 昨日、都内ではタクシーも拾えなかったそうだ。日本人の国民性というか、東京都民の県民性(都民性)かもしれない。しかし、そこまでして職場に行くのは、はたして美徳なのだろうか。ふと疑問に思った。

台風と逃げ道。

 おそらくニュースでご覧になっていると思うが、今朝未明、東京は台風による暴風雨の真っ只中にいた。寓居は北と西の2面がベランダに面しているのだが、窓が割れるのではないかと思った。

 それで、確認をしに行ければ安心できるのだろうが、眠剤が効いているせいか身体が動かない。かといって不安と恐怖で眠れない。そして、身体がやっと動くようになったのは、台風が過ぎてから。

 やっと這って見に行った窓は、もう何年も拭いていていないのに、風雨で綺麗になっていた。また、マンションのエレベーターも止まったようで、1階の玄関の外壁も剝がれ落ちていた。

 逃げられない。名コラム「自立とは『依存先を増やすこと』」を思い出した。障害者にとって、逃げ道のオプションは、あまりにも少ない。とにかく、今朝、窓まで這って行ったときには、すでに好天で、私は疲れ果てていた。今日は早寝をしよう。

 

Muggy!

 関東地方は台風上陸の予報が出ていて、昼、雨がパラッと来たので、このまま降り始めるかと思い帰ってきた。最も暑かったときに帰ってきたのに、まだ雨は降り始めていない。今年も残暑が厳しいが、私の感覚では、9月に入って最も蒸し暑かった。

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 こんな暑いのなら冷房の効いたビルの中にいれば良かった… と思うが、友人と、のんびり電話をしたり、オフならオフなりの過ごし方ができたので良しとしよう。

 今日の読売新聞の天気に関するコラム(筆者もタイトルも忘れた)で「靄」という言葉が取り上げられていたが、私も、このBlogも、モヤモヤしている。判っている。でも力が入らない。